菊池雄星、日本人5位“990”の価値 MLB7年目で到達…「プライドを持つ」自らの役割

レッズで勝ち負けなしも7回1失点と好投
【MLB】エンゼルス 2ー1 レッズ(日本時間21日・アナハイム)
エンゼルスの菊池雄星投手は20日(日本時間21日)、本拠地でのレッズ戦に先発し、7回を投げて7安打1失点の好投ながら勝ち負けは付かなかった。初回にはエリー・デラクルーズ内野手からメジャー通算987奪三振をマーク。同数で並んでいた黒田博樹氏(元ヤンキースなど)を抜いて三振数で日本人メジャーリーガーの単独5位に浮上した。
要所を締める投球で7回を最少失点で投げ切った。2回は無死一、三塁のピンチを招くも、後続を空振り三振と二ゴロ併殺に仕留めて無失点。3回に適時打で失点したが、無死一、二塁とした同点の6回も粘りの投球で切り抜け、「7回まで少ない球数でいけて、いい形で試合をつくれた」と満足げに振り返った。
この日は前回15日(同16日)のアスレチックス戦で4失点した反省から、速球の割合を増やした。握りを変えたという縦に動く130キロ台のスライダーもうまく使ってレッズ打線にあと一本を許さず、「ストレートがピッチングの一番の基本。変化球を狙われることが最近起きていたので、今日はストレートの割合を増やした」とうなずいた。
この試合は4個の三振を奪ってメジャー通算990奪三振。黒田博樹氏(ヤンキースなど)を抜いて日本人メジャーリーガー単独5位に浮上した。上位にはダルビッシュ有(2041個)、野茂英雄氏(1918個)、前田健太(1055個)、田中将大(991個)の4人しかいない。
メジャー7年目の菊池は「先輩方のようなとんでもない球を投げられるわけではないけど、その分、中4日で回り続けるということだけはプライドを持ってやっている。長く怪我なくやっていれば、こういう記録も出てくるので、引き続き怪我なく長く、メジャーで投げたいなと思う」と気持ちを新たにしていた。
(Full-Count編集部)