4失点KOも…「人柄出てる」 怪物2年生、降板直後の“振る舞い”にX感動「ほんまに良かった」

末吉は5回2/3を116球、6安打4失点で降板
第107回全国高校野球選手権大会は21日、準決勝が行われ、第2試合で沖縄尚学が5-4で山梨学院に勝利した。2年生にしてエースナンバー「1」を背負う末吉良丞投手は6回途中4失点と不本意な結果となったが、降板直後に見せた“振る舞い”が「カッコよすぎる」「人柄を表してる」と称賛が送られている。
末吉は初回に失点すると、1-1の5回には連打と三塁失策の間に2点を勝ち越された。さらに6回も先頭を二塁打で出すと、自らの悪送球も重なって4失点。その後、1死二、三塁から見逃し三振で2死とすると、ここでベンチから交代が告げられた。
その時だった。背番号「10」の同じく2年、新垣有絃投手がマウンドに向かうと、末吉は笑顔でボールを新垣のグラブに入れた。さらに右手で新垣の背中をポンと叩き、小走りでベンチに戻った。悔しさもあったはずだが、微塵も感じさせない溌剌とした様子に「気持ちのいい子だなぁ」「末吉くんの人柄が出てる」「ここほんまに良かった」「中継見てて、めちゃくちゃかわいかった」と拍手が送られた。
その後、末吉が招いたピンチを新垣が抑えると、その裏に沖縄尚学が3点を返して試合を振り出しに戻した。続く7回に勝ち越しに成功し、最終9回のピンチを凌ぎ、同校初の夏決勝の舞台に進んだ。