甲子園を支えた“影のヒーロー” 試合後にファンも異例の感謝…また見せた神業に拍手

試合再開に向けて整備を行う阪神園芸【写真:加治屋友輝】
試合再開に向けて整備を行う阪神園芸【写真:加治屋友輝】

第107回全国高校野球選手権大会は雨の影響を受けた日が5試合

 熱戦が続いた第107回全国高校野球選手権大会は23日、沖縄尚学の優勝で幕を閉じた。試合後、球児たちの暑い夏を支えた“もう一人の主役”に「今回もありがとう」「誇りです」とファンも感謝を伝えた。

 日本高等学校野球連盟の宝馨会長は閉会式で、選手たちの頑張りを讃える中、今大会を襲った雨天について言及した。8日の綾羽(滋賀)-高知中央戦は雨による67分の中断もあり、試合終了は史上最も遅い午後10時46分。宝会長は「両校関係者、試合終了まで観戦された皆様にはご迷惑をおかけいたしました」と話した。

 今大会では中止になった試合を含め、雨の影響を受けた日が計5試合あった。それでも「球場が判断よく迅速に内野の全面シートを施していただいたおかげで、グラウンドが水浸しになることを回避でき、残りの第4試合まで完了できた日もありました。このような球場側の迅速な対応が、大会のスムーズな運営に大きく貢献してもらっています」とし、球場を支えるスタッフへの感謝を述べた。

 雨の日に“出動”したのは阪神園芸だ。中でも大会第10日目を迎えた15日、第3試合の佐賀北-明豊(大分)の5回終了後は強い雨が降り出して試合が一時中断。グラウンドには水たまりもできる中、阪神園芸の“神業”で約1時間後には試合が再開。場内からは拍手が送られた。

 宝会長の言葉だけでなく、SNS上では大会終了後に阪神園芸の感謝の声が殺到した。「運営様、阪神園芸の皆様お疲れ様でした!」「選手みんな 気持ちよくプレイできたのも阪神園芸さんのおかげ」「グランド整備の阪神園芸さんにも感謝します。お疲れさまでした」「やっぱ甲子園と阪神園芸は誇りや!」「阪神園芸は神」などのコメントが寄せられていた。

(Full-Count編集部)

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