「12球団しかない職場」への挑戦 楽天スタッフが語る思い…カメラ30台が映す舞台裏

「パーソル パ・リーグTV」のドキュメンタリー映像
「パーソル パ・リーグTV」の公式YouTubeチャンネルでは、パ・リーグタイトルパートナーのパーソルホールディングス株式会社が企画したドキュメンタリー『パ・リーグ裏側密着中「パーソルカメラ」』を公開している。「パ・リーグを支えるスタッフの仕事へのプロフェッショナリズムを30台以上の定点カメラで映す」をテーマに制作され、昨年公開された同シリーズは累計100万再生を超えた。
2025年の第3弾は楽天で、密着日は5月13日。職場体験イベントや学校観戦プログラムが行われ、平日デーゲームながら球場は活気に包まれた。イベントの裏側を30台以上のカメラが捉えている。
第1回はチケット部・動員企画グループの村上更沙さんに密着。平日デーゲーム開催について「学校行事として来てもらえる。今後ファンになってほしい層になるので、楽しんでもらって自分でチケットを取って観戦に来る、そういうファンを増やしたい」と語った。
村上さんは大学時代、全日本女子野球選手権で優勝した元主将。キャプテンとして監督業務も担い、チームをまとめた経験を持つ。卒業後は「女子野球の発展に貢献したい」と2020年に楽天へ入社。現在は「20代女性でも楽しめるスポーツだと伝えたい」と意気込む。密着日には約6000人の高校生を招いたイベントを統括し、高校別リレーの運営も担当。野球部出身ならではの手際の良さも見せた。
第2回は同じく動員企画グループの山田望未さん。宮城出身で、子どもの頃からの楽天ファン。6歳から野球を始め、中学生まで男子に混じってプレーした。女子野球部のある高校がなく、野球から離れたが、両親に連れられて観戦したプロ野球の試合で「球場の一体感に感動した」と振り返る。この経験が楽天を志望した原点となった。
山田さんの仕事の原動力は「人に活力を与える」こと。「球場で楽しいと感じてもらい、明日からもがんばろうと思える人を増やしたい」と話す。密着日には小中学生対象の職場体験イベントを担当。初めは不安そうだったが、積極的に声をかけて盛り上げ、イベントを成功させた。
球団スタッフの奮闘ぶりを紹介
第3回は営業第2グループの浦川慶瑛さん。スポンサー営業を担当し「毎日の一勝一敗に一喜一憂できるのは面白い」と語る。楽天市場や楽天モバイルで営業を経験後、自ら手を挙げて楽天へ。「12球団しかない職場で働けるのはかけがえのないこと。自分の成長につながる環境を選びたかった」と挑戦の理由を明かす。密着日にはスポンサー営業に加え、職場体験イベントで子どもたちに名刺交換などを指導。高校別リレーではスターター役も務めた。
球団スタッフの仕事に30台以上のカメラが迫るドキュメンタリー。選手を支える職業や球場を盛り上げる業務など、普段は見えない舞台裏を映し出す。パ・リーグを支える人々の情熱に光を当てる作品となっている。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)