山本由伸、11勝目に「いつも以上に集中力」 6回2失点の力投、マジック点灯呼び込む

試合後、取材に応じたドジャース・山本由伸【写真:上野明洸】
試合後、取材に応じたドジャース・山本由伸【写真:上野明洸】

首位攻防戦で勝ち越し、マジック31点灯

【MLB】ドジャース 8-2 パドレス(日本時間25日・サンディエゴ)

 ドジャースの山本由伸投手は24日(日本時間25日)、敵地でのパドレス戦に先発。大事な首位攻防戦に6回2失点の力投を見せ、11勝目を挙げた。チームはナ・リーグ西地区の首位に並び、試合後には「今日はどうしても落とせない試合だったので、いつも以上に集中力も高く試合に入れた」と語った。

 3回に逆転2ランを浴び、叫び声を上げる場面もあったが、崩れなかった。試合後に「途中ホームランで逆転されてしまったんですけど、なんとかチームがこの試合に勝つことができて良かったと思います」とコメント。フォーシームの球威が好調だったことに「感覚すごく良かったですし、感覚以上にスピードは出てたかなと思います。調子がいい1つの証拠と言いますか、いい時に出るあの感覚でした」と語った。

 1点の援護をもらって迎えた初回は、先頭のタティスJr.を歩かせるも、アラエスを併殺打、マチャドを空振り三振として無失点の立ち上がりを見せた。

 2回はボガーツ、シーツを空振りに仕留めて3者凡退。しかし3回、1死からクロネンワースに初安打を許すと、ディアスに高めのシンカーを左翼席へ運ばれた。山本は打たれた瞬間叫び声をあげ、打球を見送った。

 だが、4回は3者凡退。5回は先頭シーツに左翼線への二塁打を浴び1死一、二塁のピンチを背負ったが、ディアスとタティスJr.を打ち取って追加点は許さなかった。

 6回にはドジャースがフリーマンのソロで追いつくと、山本はその裏も無失点。すると7回に相棒のラッシングが3ランを放ち、ベンチの山本は満面の笑みで拍手を送った。その後フリーマンにも2ランが飛び出し、ドジャースはこの回5点を追加し、勝利投手の権利を得た。6回92球を投げ、被安打4、6奪三振、2失点の内容だった。

 バッテリーを組み、援護弾を放ったラッシングも「彼は本当に素晴らしい投手だ。彼のような選手とバッテリーを組むのは楽しい。彼は全て(の球種)を自由自在にゾーンへ投げ込むことができる」と絶賛する力投だった。

 これでドジャースとパドレスのレギュラーシーズンの直接対決が終了。両チーム131試合で74勝57敗の成績で並んだ。両チーム残りは31試合で、互いに全勝しても今季の直接対決で勝ち越したドジャースが優勝するため、ドジャースにマジック31が点灯した。

(Full-Count編集部)

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