大谷翔平、異例の行動の裏側 ロッカーでしたり顔…打席前から見えた“珍しい場面”

45号を放ちハイタッチするドジャース・大谷翔平(左)とムーキー・ベッツ【写真:アフロ】
45号を放ちハイタッチするドジャース・大谷翔平(左)とムーキー・ベッツ【写真:アフロ】

本塁打直後に…ヤジを飛ばしていたパドレスファンのもとへ

【MLB】ドジャース 8-2 パドレス(日本時間25日・サンディエゴ)

 異例の行動にドジャースベンチは大爆笑だった。ドジャースの大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、敵地でのパドレス戦で5試合ぶりとなる45号ソロを放った。ベンチに戻る際には、ヤジを飛ばし続けていたパドレスファンにまさかのハイタッチを披露。この打席に入る前、ネクストバッターズサークルで“伏線”があった。

 大谷は首位攻防パドレス3連戦で、本塁打を打つ第5打席まではノーヒット。ドジャースのベンチ横の席からは、2連勝でハイテンションのパドレスファンから試合を通してヤジが飛んでいたという。試合後にロバーツ監督は「とてもうっとうしかった。試合中ずっと私の右耳に(野次が)入っていたんだ」と説明した。

 9回、ネクストバッターズサークルにいた大谷を見ていると、珍しく後ろを向いてファンと会話している姿が見えた。ヤジを飛ばされていたとはこの時知る由も無かったが、45号を叩き込むと、ベンチに戻る際に“寄り道”し、そのファンにハイタッチ。「見たか!」と言わんばかりに背中も叩き、ベンチに戻ろうとした時にもう一度ガッツポーズを見せつけていた。

 試合後、ロバーツ監督は「彼も試合を通じて(野次に対して神経を)すり減らしていた。なので、ショウヘイが彼とハイタッチしたのはグッドだった!」と笑顔。打席前後で見せた行動に納得がいった。大谷は試合後のロッカーで、レポーターのデビッド・ヴァセイ氏にハイタッチのことを聞かれ、ニッコリと笑顔。移動のため、足早にロッカーを去っていった。

 この3日間はパドレスファンから幾度も大ブーイングを浴びせられたが、最後の最後で痛烈な一撃。スターは結果で黙らせるだけだ。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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