甲子園の裏で…次々起きた“異常事態”「高校野球だぞ?」 広がる感動「スーパー行動力」

夏の甲子園優勝を果たした沖縄尚学ナイン【写真:加治屋友輝】
夏の甲子園優勝を果たした沖縄尚学ナイン【写真:加治屋友輝】

沖縄尚学は同校初の夏甲子園V…県勢では15年ぶり

 第107回全国高校野球選手権大会は23日、沖縄尚学の優勝で幕を閉じた。勝ち上がるにつれてアルプススタンドの応援団はどんどん増加。準決勝・決勝では高校野球とは思えぬほどの“熱量”となり、企業も後押し。街中から人が消える事態にもなった。「沖縄の野球熱半端じゃない」「沖縄すごすぎる」と驚きが広がった。

 沖縄尚学は激闘を制し、準決勝では山梨学院と対戦した。携帯電話事業を手がける企業「沖縄セルラー電話」の公式X(旧ツイッター)では、昼間の道路の様子が公開され、「最後8回くらいの58号線 車も人もいませんでした」と“空っぽ”になった街の様子が話題に。「本当に人が消えてる!!」「誰もいない」などとSNSも騒然とした。

 山梨学院を5-4で逆転勝ちして決勝に進むと、沖縄県民の勢いは加速した。野球部を応援するクラウドファンディングは1日で目標額の1000万円を突破。企業でも、日本トランスオーシャン航空は23日と24日に大阪(関西)-沖縄(那覇)線で定期増便を決定して“後押し”。それでも、飛行機の席は各社即完売し、中には台湾や韓国を経由して甲子園を目指すファンも。「スーパー行動力」「どんだけ好きやねん笑」と反響を呼んだ。

 甲子園決勝のチケットも即完売し、大勢の沖縄県民が甲子園に詰めかけた。もちろん、現地観戦できなかったファンも声援を送り、市内のパブリックビューイングは人で溢れかえった。同時に、この日も昼間にもかかわらず人や車の往来がほとんどない街中の写真がSNS上では多数投稿され、県民が甲子園中継に夢中になっていることが注目された。

 熱戦から一夜明けた24日、沖縄尚学ナインが那覇空港に到着すると、ファンが大挙して押しかけて声援を送った。大会を通じて“再認識”された沖縄県の野球愛が改めて話題に。「高校野球だぞ?」「羨ましい」「ちょっと感動しません?」「本当に愛に溢れてる」などとコメントが寄せられた。

(Full-Count編集部)

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