大谷翔平が称えた24歳が「救世主」 498億円軍団も大騒ぎ、“最低年俸男”に感銘

同点の7回にラッシングが決勝3ラン
伏兵がチームを救った。ドジャースのダルトン・ラッシング捕手が24日(日本時間25日)、敵地パドレス戦の7回に勝ち越し3号3ランを放った。今季メジャーデビューした24歳の一撃には、日本のファンも「助かった」「ありがとう」との感謝の声が相次いだ。
まさかのアーチが飛び出した。6回にフリーマンのソロで同点とし、2-2で迎えた7回1死一、二塁、フルカウントからエストラーダが投じた97.9マイル(約157.5キロ)のフォーシームを捉えた。打球は放物線を描いて右翼席に着弾した。勝ち越し3ランに敵地は騒然。ドジャースベンチは大騒ぎで、次打者の大谷翔平投手も笑顔で出迎え、試合後には自身のインスタグラムを更新し、ストーリー機能で本塁打映像を投稿し、決勝弾を称えた。
ラッシングは球団ナンバーワンプロスペクトで、2022年ドラフト2巡目(全体40位)でドジャース入り。昨季は2Aタルサ、3Aオクラホマシティの2球団でプレー。114試合に出場して打率.271、26本塁打、85打点。出塁率.384、OPS.896をマークした。今年5月14日(同15日)にメジャーへ昇格した。
逸材とはいえ今季は打率.189(106打数20安打)。宿敵との大一番で飛び出したまさかの一発だった。米データサイト「コッツ・ベースボールコントラクツ」によると、ドジャースの今季総年俸はメジャートップの約3億3880万ドル(約498億円)。メジャー1年目のラッシングはまだ最低年俸の76万ドル(約1億1200万円)でしかない。
日本のファンも衝撃弾に興奮。SNSには「年下が援護」「助かった」「朝7時に大声出しました」「大仕事やってくれたね」「ありがとう」「由伸がめっちゃ喜んでいた」「救世主」「マジででかい」「値千金どころか値万金よ」と感謝の声が並んだ。
伏兵の一発でドジャースはパドレス戦の3連敗を阻止し、ナ・リーグ西地区首位タイに浮上。パドレスとのレギュラーシーズンの直接対決が終了し、両チーム残りは31試合で、互いに全勝しても今季の直接対決で勝ち越したドジャースが優勝するため、ドジャースにマジック31が点灯した。