“無言”だった大谷翔平が突如質問「なぜ?」 703発プホルス氏が明かす覚醒の瞬間

2018年までは大きなレッグキックだった大谷
ドジャース・大谷翔平投手は2度の本塁打王に輝くなど、MLBきってのスラッガーとしての地位を固めている。一方で渡米直後のキャンプでは大苦戦し、批判の声もあった。当時、エンゼルスでチームメートだった通算703本塁打のアルバート・プホルス氏が“覚醒前夜”を回顧し、大谷の新フォームにつながった秘話を明かしている。
MLB専門局「MLBネットワーク」の公式X(旧ツイッター)が14日(日本時間15日)、プホルス氏の打撃談を投稿した。同氏は「彼は最初の春季キャンプの時、最初の2~3週間、僕の後ろをついてきてたけど何も質問してくることはなかった。でもある日、バッティングケージに入ってきて、『なぜすり足にしたの?』と、聞いてきたんだ」と、打撃フォームについて質問されたという。
日本ハム時代は大きく右足を上げるフォームだった大谷だが、メジャーでは球速帯が速いこともあって振り遅れる場面もあった。一方でプホルス氏のスイングといえば、代名詞ともいえるのがガニ股のようなスタンスから、あまり足を上げないのが特徴だった。
大谷からの突然の質問に、プホルス氏は「僕はこう打つんだよ、キャリア中ずっとこう打ってきた、特に2ストライクの場面では自然にそうなる」と伝えたという。すると「突然オオタニもやり始めたんだ! そのシーズンの後半になってやり始めたんだよ」。その後の活躍は言わずもがな。同氏は「僕の功績にしたいつもりはないけど、全ては彼が調整して得た功績だ」と笑顔を見せた。
新フォームの習得は簡単な作業ではないが、苦難を乗り越えた先に“最強打者”が誕生した。プホルス氏は「彼がこの6、7年で成し遂げてきたことは本当に見事だよ。彼がしてきた調整は、言語面だけではなく、より強く丈夫になることやMLBを学ぶこと、そして5日か6日おきに1回マウンドにも上がる。かなり特別だと思う」と称賛の言葉を並べた。
(Full-Count編集部)