ダルビッシュ、痛恨3ランに落胆「また1球ってとこ」 続く不用意な被弾「ちょっと情けない」

「例えば山本君(由伸)みたいなコントロールあればまた違うんですけど」
【MLB】マリナーズ 4-3 パドレス(日本時間28日・シアトル)
パドレスのダルビッシュ有投手が27日(日本時間28日)、敵地でのマリナーズ戦に先発登板。4回4失点で今季4敗目を喫した。試合後に報道陣の取材に応じたダルビッシュは、「いや、また1球ってとこっすね」とエウヘニオ・スアレス内野手に喫した3ランを悔やんだ。
初回は3者凡退に封じる立ち上がりを見せたが、2回1死からスアレスに初安打を許し、盗塁で二塁に進まれると、2死からルーク・レイリー外野手に先制二塁打を浴びた。さらに4回、安打と四球でピンチを作ると、初球の真ん中に入った90.9マイル(約146.3キロ)のカットボールを捉え、3ランを献上した。4回4安打4失点で降板。パドレスは9回に1点差まで迫るも、3-4で敗れた。
ダルビッシュは試合後、「いや、また1球ってとこっすね。あのバッターよく知ってるのに……スライダーを打つんですけど、カットボールそんなでもないってところだったけど、ちゃんとロケーションがやっぱ真ん中だったし、あそこスイングするっていうところだったので、ちょっと悔やまれます」とスアレスへの初球に肩を落とした。
先日17日(同18日)の敵地ドジャース戦でも、ダルビッシュは初回にフレディ・フリーマン内野手に3ランを献上。2球続けてフォーシームで空振りを奪ったが、続けた3球目で一発を浴び、「すごいもったいなかったというか、馬鹿なことをしたなっていうところで、それ以外はまあ悪くなかったと思います」と話していた。この日も似たようなシチュエーションだったようだ。
一方で失投かと聞かれると、「やっぱり失投ってあんま言いたくないので。真ん中の球も過去2試合は結構バッターがテイク(空振り)してる球ではあるので」と話し、「ちゃんとこう、ボール球からちゃんと外低めに投げてれば、また変わったと思うので」とした。自身の状態については「ほんとに悪くなかったことですね」。
どうしても悔やまれるのはスアレスへのカットボール。「本当に今年は(そういう一発が)多いので、ランナー貯めて一発でっていうところで、ちゃんと学んで活かせてないっていうところが、ちょっと情けないかなっていうとこです」と説明した。
防御率は5.66とダルビッシュらしからぬ数字となっている。果たしてここから“浮上”するには何が必要なのか。「いや、もう練習しかないですね。やっぱり自分が、例えば山本君(由伸)みたいなコントロールあればまた違うんですけど、そういうところが僕はやっぱりあんまり長けてないので、もっと練習していかないとっていうところだと思いますね」と、今後も厳しいトレーニングを行うようだ。
パドレスはドジャースとの激しい優勝争いを演じている。残り1か月のシーズンで大事にすべきこととは――「自分もいつもこれは思うんですけど、勝っても負けても同じでいてほしいってとこですね」とダルビッシュ。「勝ってすぐまたま俺らもいいチームだと思ったりとか、負けたら暗くなったりとかっていうのはどこのチームもあると思うんですけど、昨日のことは昨日のことで、今日また集中して自分のことやるっていうところがすごく大事だと思うので、自分もそうですけど、そういう感じでやっていきたいな」と前を向いた。
(Full-Count編集部)