ドア蹴り帰宅したド軍右腕「ガシャン!」 イライラ爆発…惨敗でピリついたロッカー

Dバックス戦に先発したドジャースのタイラー・グラスノー【写真:ロイター】
Dバックス戦に先発したドジャースのタイラー・グラスノー【写真:ロイター】

グラスノーは復帰後9試合でまだ0勝…攻撃&守備で助けられず

【MLB】Dバックス 6ー1 ドジャース(日本時間31日・ロサンゼルス)

 ドジャースは30日(日本時間31日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦に1-6で敗れ、2連敗を喫した。2試合連続で打線が沈黙。好投する先発グラスノーを好守で助けられず、課題の多い試合となった。

 先発したグラスノーは、右手の指から出血がありながらも6回まで無失点の好投。応えたい打線だったが、その裏には無死一、二塁の好機を作りながらも無得点。悪い流れの中で7回のマウンドにあがったグラスノーは、先頭のキャロルに初球をスタンドへ運ばれた。

 グリエルJr.にも二塁打を浴びると、アレクサンダーの右翼後方への打球はT・ヘルナンデスが惜しくも捕球できず、マウンドのグラスノーは吠えてフラストレーションを露わに。その後は犠飛で中堅パヘスの三塁への送球が逸れてしまい、2人が生還。この回3点を失った。

 9回にもエラーが絡んでピンチが広がり、イェーツが3ランを被弾。5回にもE・ヘルナンデスがタッチアップを狙った際にホームにスライディングせずにアウトになるなど、まずいプレーが続いた。

 グラスノーは7月に復帰して以降は援護に恵まれず、9試合で0勝3敗となった。試合が終わってから約8分。すでに帰宅準備を終えてリュックを背負いながら取材に応じた右腕は、「最後の回は打ちごろの球ばかりを投げてしまった。何もシャープさがなかった」と7回の投球を反省。「チームとしては立て直すと僕は思うけど、とにかく今はイライラするね」と語った。

 淡々とコメントした右腕だが、取材後すぐに出口へ向かうと、フラストレーションをぶつけるかのようにドアを蹴って開け、その勢いでドア上部のカバーが落下。ロッカーには「ガシャン」と大きな音が響いたが、グラスノーは見向きもせず去っていった。

 パドレスがこの日勝利したためゲーム差は1に縮まった。マジックが点灯しているとはいえ、油断はできない。5試合本塁打がない大谷は、バットを持って帰宅。8月最終戦、なんとか勝って終えたいところだ。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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