エ軍から電撃解雇「間違いなく恋しい」 大谷“弟分”の今…新天地で掴んだ手応え

開幕前にリリースされたモニアック…本塁打数はすでにキャリアハイを記録
昨年までエンゼルスでプレーしたミッキー・モニアック外野手が、新天地で奮闘している。今季は開幕直前にエンゼルスからリリースされ、ロッキーズが獲得。8月を終えて、すでにキャリアハイとなる18本塁打をマーク。チームは低迷しているものの、ドラフト全体1位指名の逸材は、着実に成長を遂げている。
2016年全米ドラフト1位でフィリーズ入りしたモニアックは、2022年8月にトレードでエンゼルスに移籍した。大谷翔平投手とはグラウンド内外で親交を深め、2023年には14本塁打を記録。日本のファンからも注目を集めた。昨年はマイク・トラウト外野手の離脱もあって124試合に出場し、14本塁打をマークするも、今季はオープン戦で苦戦。トラウトの復帰などもあって、エンゼルスは開幕前にリリースを決断した。
その後は、ロッキーズがすぐさま獲得を発表した。思わぬ形で開幕を迎えたが、“打者天国”と呼ばれるクアーズフィールドを本拠地とする球団で打撃が開花。7月には月間打率.364と絶好調だった。
8月、本拠地でのドジャース戦時に取材に応じたモニアックは、「毎年パワーが増しているのは感じるよ。オフに力がつくよう努力している。スイングにパワーが伝わるように。自宅方面にいいトレーナーがいるんだ。それが間違いなく役立っている」と手応えを口にしていた。
開幕前に去ることになったエンゼルスについて聞くと、「選手たちのことは間違いなく恋しいよ」としみじみ。「エンゼルスにいた2年半の間に、多くの選手たちといい関係性を築いたからね」。中でも大谷と築いた絆は「一生の思い出だよ」と語る。
8月に入ってからは少し調子を落としたものの、26日(同27日)からは5試合連続安打を記録し、31日(同9月1日)には途中出場でサヨナラ打をマーク。紫のユニホームも様になってきた。「僕は、今に集中することが大切だと思っているし、ここでとても幸せだ。コロラドにいられることにとても感謝している」。仲間を恋しく思いながらも、新天地で手応えを掴み、更なる成長を遂げる。
(上野明洸 / Akihiro Ueno)