ハヤテの田中健二朗が引退発表 防御率2.08もかなわぬNPB復帰…元DeNAの35歳

球団が発表…2024年から所属
ウエスタン・リーグのくふうハヤテは4日、田中健二朗投手が今季限りで現役を引退することを発表した。横浜、DeNAで16年間プレー。2023年オフに戦力外になると、NPB復帰を目指してハヤテで2年間プレーしていたが、願いは叶わなかった。5日に記者会見を行う予定となっている。
今月18日に36歳となる左腕がユニホームを脱ぐことを決めた。今季は31試合に登板し3勝3セーブ、防御率2.08と好成績を残していたが、7月31日に日本野球機構(NPB)が定めるNPBの新規選手契約可能期間および選手契約の譲渡可能期間が終了。NPBへ復帰できなかったことは決断への大きな要因となった。
常葉菊川高(静岡)では2007年春の選抜大会で優勝。同年夏の甲子園でも同校を4強まで導き、ドラフト1位指名で横浜(現DeNA)に入団。2015年から出場機会を増やし、2016年には61試合に登板し、球団初のクライマックスシリーズ出場に大きく貢献した。NPB16年で通算274試合に登板、14勝13敗1セーブ、64ホールドをマークした。
2023年オフに戦力外通告を受けるも、NPB復帰を目指してくふうハヤテに入団。1年目は18試合に登板し3セーブ(1敗)、防御率1.40の成績も、夏場以降は怪我にも苦しみ、1軍の12球団からオファーは届かなかった。
2年目の今季も存在感を示していたが、声がかかることなく断念。キレのある直球と鋭く曲がるカーブで打者を幻惑してきた救援左腕は、計18年間のプロ選手生活に終止符を打つ。
(Full-Count編集部)