佐々木朗希は「必要としていない」 優良契約も…番記者辛辣「成功の見込みがない」

前日の3A登板では5回4失点と調子上がらず
地元メディアからも厳しい見方が出ている。マイナー調整が続いているドジャースの佐々木朗希投手について、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のジャック・ハリス記者は3日(日本時間4日)、今季については「成功の見込みがなくなった」と厳しい評価を下した。
佐々木は3Aオクラホマシティの一員として、2日(同3日)に3Aシュガーランド戦に先発するも、初回に2本の2ランを許す苦しい立ち上がりとなった。それでも2回以降は立て直し、4失点ながら予定の5回を投げきった。3Aでは今季4先発して0勝2敗、防御率7.07となっている。同日の球速は最速96.6マイル(155.4キロ)、平均94.4マイルマイル(約151.7キロ)にとどまった。
デーブ・ロバーツ監督が3日(日本時間4日)、敵地でのパイレーツ戦前、報道陣の取材に「(期待される)出来、そして球そのものが、ずっとない状態だ」とコメント。「3Aの打者相手には、もっと多くを期待するだろう」と厳しい口調で語った。
同紙の記事で、ハリス記者は「チームは彼をたった650万ドル(約9億6000万円)の契約金で6年間支配下に置くことができる。ドジャースは、彼がMLBでエースになれる潜在能力をじきに生かすことができると、まだ希望を持っている」とし、長期的に見れば潜在能力への期待は持てることを指摘。その一方で「しかしながら今年は、成功の見込みがなくなってしまった」と断じた。
メジャーでも負傷離脱するまで8試合に先発するも、球速の低下や制球の乱れがあったことを指摘。「当時は、その一部は長引く肩の怪我せいだとの説があった。しかし最近、彼はロバーツが言う『100%健康な状態』に戻ってからも苦戦し続けた」とし、コンディション以外にも課題が山積することに触れた。その上で「ドジャースがワールドシリーズ進出を狙う中で、ササキが必要でないことは確実だ」と突き放した。
今季メジャーに移籍した佐々木は8先発して1勝1敗、防御率4.72を記録していたが、5月13日(同14日)に右肩インピンジメント症候群で負傷者リスト(IL)入り。8月14日(同15日)に3Aで97日ぶりに実戦登板を果たしたが、なかなか球速が上がらず、本調子とはほど遠い状態が続いている。
(Full-Count編集部)