大谷翔平は「誰にでも平等」 エ軍&WBCに帯同…意外な人物が明かした“素顔”

U-18米国代表の警備を務めるロレンゾさんは大谷の警護を担当していた
沖縄県で開催される「ラグザス presents 第32回 WBSC U-18 野球ワールドカップ」に出場する米国代表が来日した。チーム関係者の中にはWBC日本代表や、ドジャースの大谷翔平投手と“接点”を持つ人物がいる。
「こんにちは! よろしくお願いします!」。練習中、突然背後から挨拶され、振り返ると大柄な男性が握手を求めてきた。片言だが、とても丁寧な日本語で挨拶をしてくれたのは、米国代表の警備を務めるロレンゾ・グレンさん。日本人の母を持つ米国人とのハーフだ。生まれも育ちも米国だが、日本の野球とは深い縁があるという。
職業は警察官。長年MLBのチーム付きの警備を担当しており、エンゼルスタジアムで働いた時期も長かったという。大谷がエンゼルスに在籍していた年も警備を務め、2018年にニューヨークで行われた新人王の授賞式も帯同した。
世界で有名な選手となった大谷だが、米国に来た当初から心に残る選手。実力や人気もさることながら、ロレンゾさんが印象に残っているのは性格の部分だった。
「エンゼルスの時はよく接していました。彼は人間的にもとてもいい選手で、性格がいい。私にも毎回、面と向かって挨拶をしてくれましたよ。挨拶をすることで信頼関係も生まれる。彼はそうやって気にかけてくれる選手でした」。誰であろうが平等に接してくれる、そんな人柄に感謝の思いを抱いていた。

WBCでは日本代表の警備を担当「とても光栄」
2019年と2023年のWBCでは日本代表の警備を務めることになった。東京で行われた1次ラウンドから、マイアミで行われたスーパーラウンド以降まで付きっきりだった。「日本人のハーフとして、日本代表に携われる事はとても光栄な事でした」と振り返る。「日本はとても仲が良いチームで、集中する時は集中するという印象が強いね。メキシコ戦の時はとても緊張したね。優勝した瞬間は最高だったね、とても嬉しかったよ!」と笑顔がはじけた。
当時の興奮が蘇ったように饒舌になりながら、ポケットからスマホを取り出して見せたのは、WBCの時に撮った写真や動画。カメラロールは日本代表の様子で溢れ、「ショウヘイ! ロウキ! ヤマモト!」とロサンゼルスで活躍する選手たちを指差し、大谷や佐々木朗希投手との2ショットまで披露した。
縁あってまた来日することが出来た。数年経った今でも日本への思いは変わらない。
(木村竜也 / Tatsuya Kimura)