ド軍は「誰も笑ってない」 ロハスが打ち明けたチームの“分裂”「恥ずかしい」

ドジャースのミゲル・ロハス【写真:アフロ】
ドジャースのミゲル・ロハス【写真:アフロ】

直近6試合でわずか1勝…ロハスが語るチームの雰囲気

【MLB】パイレーツ 5ー3 ドジャース(日本時間5日・ピッツバーグ)

 ドジャースは4日(日本時間5日)、敵地でのパイレーツ戦に3-5で敗れた。前日は完封負けを喫し、この日も8回まで無得点。ナ・リーグ中地区最下位の球団に敗れ、地区優勝のマジックは消滅した。試合後、ミゲル・ロハス内野手は「誰も笑っていないし、楽しんでいない」とチームのムードに苦言を呈した。

 首位を走るドジャースだが、前回のダイヤモンドバックス3連戦は1勝2敗、パイレーツ相手には3連敗となった。36歳でチームリーダーのロハスは、試合後の囲み取材で「個人的な意見を正直に言おう。プレッシャーやフラストレーションが少しずつチームに溜まっている。誰も笑っていないし、楽しんでいない」とチーム内の雰囲気を明かした。

「試合に負けるのは楽しくないけど、チームはまだ1位でパドレスには2ゲーム差をつけている。楽しんでプレーして、もう少しリラックスするべきだ」と、今のチームへの“メッセージ”を口にした。

 直近の試合では投手陣の奮闘に野手陣が応えられていない状況だ。3日(同4日)の試合では、2回に無死満塁の好機から無得点に終わり、ロバーツ監督は「大振りをしたり、(ボール球を)追いかけて空振りをしたり、ストライクを見逃している」と、チームバッティングが出来ていないことに苦言を呈していた。

 ロハスは「既に(野手とは)何回か裏で会話はした。投手陣もそうだろう。最近はチームとして団結していない。正直に言うと、攻撃チームと守備チーム(に別れている)の状態。全員が自分たちの仕事をしようとしているけど、チームとして1つにまとまらないといけない」と語る。

 この日の敗戦で、3位ジャイアンツに自力優勝の可能性が復活。9月には7試合の直接対決が組まれている。「負けるのは楽しくない。2か月以上チーム状況が悪いと、(いつもと)同じ楽しさではない。フラストレーションが溜まるし、恥ずかしい。でも、このチームなら出来ると信じている」。5日(同6日)からはオリオールズ、ロッキーズとまたも各地区の最下位球団と戦う。雰囲気が上向いた状況で、ライバルとのカードを迎えたいところだ。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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