「心がボロボロになる」 由伸絶賛の好リードも…ド軍24歳が明かすSNSでの誹謗中傷

ドジャースのダルトン・ラッシング【写真:ロイター】
ドジャースのダルトン・ラッシング【写真:ロイター】

ラッシングが明かす悩み「SNSは人を落ち込ませたり傷つけたり」

【MLB】ドジャース 7ー2 ロッキーズ(日本時間10日・ロサンゼルス)

 昨今、注目されることが多いインターネット上の誹謗中傷。心ないSNS投稿は将来有望なメジャーリーガーへもあるようだ。ドジャースのダルトン・ラッシング捕手は一部ファンからの誹謗中傷への思いを語った。

「人を落ち込ませたり、傷つけたり。心がボロボロになることもある。(野球選手にとって)SNSは正直いいものじゃないよね」

 2022年ドラフト2巡目(全体40位)でドジャース入り。若手有望株として今季メジャーデビューを飾り、ここまで45試合出場している。マスクでは試合前のプランやデータだけに頼らず、試合中の打者の動作を入念に観察。山本由伸から「面白い配球」と評され、大谷翔平からもリードを任されるなど24歳捕手の評価は上々だ。

 それでもだ。負けた試合や結果を出せなかった試合の後には、心ない発言が飛んでくるという。

「ロサンゼルスにいると注目度も高いのでSNSで話題になることも多い。でも、あまり気にしすぎないようにしているよ」

「今やっているSNSはインスタグラムだけ。自分のページを動かす程度で、あとはできるだけ距離を置くようにしているんだ」

 SNSの接し方を聞いた時だけは、日頃見せる少年のような爽やかな笑顔はなかった。

 5日(日本時間6日)の敵地・オリオールズ戦で右膝下に自打球を当てて翌6日(同7日)に負傷者リスト入り。9日(同10日)からランニングを再開させ、「来週の頭には準備万端で戻れるようにしたい」と早期復帰へ意欲を燃やす。

「適切な球を要求して、自分が捕手としてできることを最大限にやる。投手が気持ちよく投げられるようにすることがチーム全体のパフォーマンスに繋がるから」

 SNSでの誹謗中傷にも惑わされず、自ら信じた道を突き進む。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY