1週間後の“再戦”に「ガラリと変えてきている」 高津監督も驚き…燕がハマった術中

6日にプロ初黒星をつけた竹田の前に6回までで1点しか奪えずリベンジされた
■DeNA 6ー2 ヤクルト(13日・神宮)
ヤクルトは13日、神宮球場で行われたDeNA戦に2-6で敗れた。ちょうど1週間前の6日、横浜スタジアムでの対戦時と同じ山野太一投手と竹田祐投手の投げ合いとなったが、勝敗は逆に。そこには高津臣吾監督も驚いたDeNAバッテリーの“激変”があった。
6日の初対戦時には5回1/3で3点を奪いプロ初黒星をつけた竹田相手に、この日はヤクルト打線が苦しんだ。6回まで5安打で、奪ったのは3回の濱田の適時二塁打による1点のみ。4番の村上は変化球を振らされ3打席連続空振り三振に封じられた。
高津監督は「真っすぐを軸にカーブ、スライダー、フォークと非常にいいコンビネーションで投げられたかなという感じ。打線も状態がよくないので四球とかを絡めないとなかなか得点に結びつかない状況になっているんですけど、それもなかなか取れなかった」とドラ1右腕に“脱帽”だった。
しかし、ただ竹田の状態がよかったというだけではない。「ガラリと前回の対戦とは変えてきているというところは、非常に研究されているなという感じがしました」とも。同じ相手と何度も当たるプロの世界。常に研究し、研究されていく。そんな中で前回と印象を変えてきたDeNAバッテリーが一枚上手だったということだろう。
雪辱を果たした竹田は「何とか抑えたいという気持ちで投げていい結果につながったので、気持ち負けしないのが良かったかなと思います」と安堵。同学年の村上斬りには「相手打線のひとりなので、村上選手がとかじゃなく、一人一人欲を出さずに投げた結果」と控えめに喜んだ。これで8月16日にプロ初登板を果たしてから4試合で3勝1敗、防御率1.85。遅れてきたルーキーがシーズン最終盤の鍵を握っている。
(町田利衣 / Rie Machida)