背信投球が続くド軍106億円男は「不運」 指揮官が示した根本的問題「容易になる」

ドジャースのタナー・スコット【写真:荒川祐史】
ドジャースのタナー・スコット【写真:荒川祐史】

前日に満塁弾を被弾、防御率は5点台に

 ドジャースのタナー・スコット投手は12日(日本時間13日)に敵地で行われたジャイアンツ戦で、延長10回にサヨナラ満塁弾を被弾。このところセーブ失敗などが目立っており、デーブ・ロバーツ監督は13日(同14日)のジャイアンツ戦前に「彼は不運だね!」と語った。

 スコットは延長10回1死三塁から登板。2四球で1死満塁とし、最後はベイリーにサヨナラ満塁弾を浴びて1-5で敗戦。チームの連勝は4で止まった。

 またしても背信投球となってしまった左腕に対し、ロバーツ監督は翌13日(同14日)に打たれた原因について言及。「私たちは(考えられる)全てを調べている。簡単に見逃せる低めの球のあとに、ストライクゾーンから3、4インチ(約7.6~10.2センチ)高めの球をバレルされた。その球がくると確信していない限り、いかなる場合でも(その球を打たれることは)難しい」と述べ、打たれた1球は決して悪いコースではなかったことを強調した。

 続けて「私は不運なスタッツを信じるタイプだけど……全くもう! 彼は不運だね!」と苦笑い。「でも、自分たちの手で突破口を開かなくてはいけない」と前向きに語った。スコットが投げるのはフォーシームとスライダーの2球種のみだが、ロバーツ監督は「彼らが球種の1つを(選択肢から)消すことが出来ることが原因だとすれば、間違いなく(攻略は)随分と容易になる」と述べ、球種が読まれている可能性に触れた。

 スコットも12日(同13日)の試合終了直後、決勝弾について「高めの直球を打たれた。もしかしたら球種が読まれているのかもしれない」と話していた。

 ドジャース移籍1年目の今季はここまで54試合に登板して1勝3敗21セーブをマークしているものの、防御率は5.01。昨年オフに4年7200万ドル(約106億2800万円)の大型契約を結び、守護神としての期待が大きかっただけに、復調してもらわなければドジャースの2年連続ワールドシリーズ制覇への雲行きは怪しくなる。

(Full-Count編集部)

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