ダルビッシュが明かした不安「終盤のピンチでは全然違う」 不完全燃焼だった82球での降板

5回0/3を5K3失点で4勝目「勝ててよかった」
【MLB】パドレス 9ー6 ロッキーズ(日本時間15日・サンディエゴ)
パドレス・ダルビッシュ有投手が14日(日本時間15日)、本拠地でのロッキーズ戦に先発し、5回0/3を投げて4安打3失点で4勝目をあげた。8月22日(同23日)のドジャース戦以来の白星となったが、82球での降板に試合後は「選手個人としてはもう少し投げたい気持ちはある」と思いを語った。
今季13試合目の登板となったダルビッシュは初回を無失点で切り抜けると、味方の大量援護を受けて快投を続けた。4回に本塁打で1点を許すも、5回までに毎回の5三振を奪った内容に「本塁打以外は全体的にピッチングができていた。真っ直ぐ系はリリースの感覚がよくなった感じがある」と手応えを語った。
6回のマウンドにも上がったが、先頭のフリーマンに死球を与えると、続くトーバーに安打を許したところで交代となった。82球での降板に「(交代の意図は)分からない。僕はもう少しいきたい。でもやっぱり試合展開もあるので。選手個人としてはもう少し投げたい気持ちはある。キャッチャーとマウンドで話し、どの球でいくかなど良いビジョンはあったので、そこは残念でした」と不完全燃焼を明かした。
シーズン終盤に入り優勝争いは佳境を迎え、その先にはプレーオフの可能性もあり負けられない戦いが続く。これまでとは違った雰囲気でマウンドに上がることになる。ダルビッシュは「試合終盤に迎えるピンチでの投球は全然違う。そこで投げることで状態が上がることもあるので。そういうのを経験したいなと思いますが、100球以下だとそれができないと思うので難しいところ」と話し、試合終盤の緊迫感を経験できていないことに不安を抱いている様子だった。
ただチームの勝利に貢献したことについては「9回が終わってパドレスが勝っていることが全てですし、ファンもそれが全てだと思っているはず。今日は勝てたのでよかったです」と安堵。チームは2連勝で地区首位・ドジャースとのゲーム差は2.5で変わらず。残り12試合での逆転、そしてプレーオフでの躍動をファンは望んでいる。
(Full-Count編集部)