200勝お預けの田中将大「粘り切りたかった」 痛恨2失点を反省…味方の好守に感謝

田中将大は史上4人目の日米通算200勝に王手をかけていた
■DeNA 3ー0 巨人(15日・横浜)
巨人は15日、横浜スタジアムで行われたDeNA戦に敗れ、3位に転落した。史上4人目の日米通算200勝に王手をかけていた先発の田中将大投手は、6回5安打2失点と試合を作ったが、味方打線の援護に恵まれずに3敗目(2勝)を喫した。試合後には「最後粘り切りたかった」と反省を口にした。
田中将は序盤から安定していた。4回までの被安打はわずかに「1」。この回は先頭打者の筒香に味方の失策で出塁を許したが、オースティンを低めのスライダーで三ゴロ併殺に仕留めた。5回2死満塁のピンチは度会の左翼線への飛球を丸がダイビングキャッチ。6回には先頭筒香の右中間への当たりを中堅キャベッジが飛び込んで掴み取り、雄叫びを上げた。
しかし、キャベッジの超美技のあと安打や四球などで2死一、二塁のピンチを招くと、石上に右越えの2点二塁打を浴び、マウンド上で悔しそうな表情を浮かべていた。直後の7回の打席で代打を告げられ、リードを許してマウンドを降りることになった。
試合後、田中将は「いい形で凡打を打たせることできた。バックの素晴らしい守りに盛り立てもらった」と守りに感謝。一方で「だからこそ最後粘り切りたかった。あそこは真ん中だったので、もっと低めに投げ切りたかった」と石上に許した一打を悔やんだ。
日米通算200勝を達成したのは過去に3人。ダルビッシュ有、黒田博樹、野茂英雄がいる。田中将はここまでメジャーで78勝、NPBで121勝をマーク。偉業に王手をかけて臨んだ先月28日の広島戦では2回6安打5失点で敗戦投手に。その翌日に出場選手登録から外れ、この日再昇格していた。
阿部監督は試合後、「名古屋次、今の所行ってもらうので。それだけです」と、抹消せずに21日の中日戦(バンテリンドーム)に登板させることを示唆。田中将は「勝つためにしっかり準備するだけです」と話した。
(Full-Count編集部)