“大谷ライバル”扱いから1か月半…移籍後に変化した立ち位置 絶望の「0/27」が示す異変

7月末までタイトル争いも…リーグを跨いだ移籍で“消滅”
1か月半前までドジャースの大谷翔平投手のライバルだった男が苦しんでいる。エウヘニオ・スアレス内野手は7月末にマリナーズに移籍後、打率.170、OPS.633と絶不調。直近1週間は無安打と苦しんでおり、移籍前までの輝きを失いかけている。
今季はダイヤモンドバックスで開幕を迎えたスアレスは、7月末までに106試合に出場し、打率.248、36本塁打87打点、OPS.897をマーク。7月には一時、本塁打数で大谷を抜くなど、熾烈なタイトル争いを繰り広げていた。
しかし、ダイヤモンドバックスにポストシーズン進出の可能性が遠のいたことで、7月31日(日本時間8月1日)のトレード期限に古巣マリナーズへのトレードが決定。ア・リーグに移籍したことで、本塁打王のタイトル獲得の可能性も事実上消滅した。
マリナーズ移籍後は41試合に出場し、打率.170、9本塁打22打点、OPS.633と失速。14日(同15日)のエンゼルス戦で、チームは16安打11点と打線爆発も、スアレスは5打数無安打3三振と蚊帳の外にいた。8日(同9日)のカージナルス戦から直近7試合は27打数無安打、12三振とスランプは深刻だ。本塁打だけ見ても、7日(同8日)に2発撃って以降7試合で「0」が並ぶ。チームは9連勝で地区単独首位に浮上するなど勢いに乗るが、対照的にスアレスは完全に打線のブレーキとなっている。
今季は2球団の合計では147試合で打率.226、45本塁打109打点、OPS.822。本塁打数に関しては“幻のタイトル”に迫るほどの数字を残してきただけに、失速が惜しまれるところだ。
(Full-Count編集部)