ド軍27歳にDFAの可能性 打率3割台なのに…迫るタイムリミット、非情な決断の“裏事情”

スミスとラッシングの負傷で代役を務めるロートベット
チームの緊急事態を救った27歳の“代役”に対し、非情な選択が迫られる可能性がある。ドジャースのベン・ロートベット捕手は、チームの主力捕手の相次ぐ怪我でメジャー昇格となり、ここまで攻守で役割を果たしていた。だが、マイナー契約のオプションがないため、2人が復帰した場合、DFA(事実上の戦力外)となる可能性がある。
27歳のロートベットは7月31日(同8月1日)のトレード期限直前にレイズから加入。今月3日(日本時間4日)のパイレーツ戦でウィル・スミス捕手が右手を負傷したことを受け、翌4日(同5日)にメジャー契約を結んだ。さらに5日(同6日)のオリオールズ戦でダルトン・ラッシング捕手も自打球を受けて右膝を負傷。現在は2人とも負傷者リスト(IL)入りしており、6日(同7日)以降の大半の試合で先発マスクをかぶってきた。
捕手としてもロートベットが先発した試合では5勝2敗。課題だった打撃でもドジャース加入後は9試合で打率.320、OPS.814、2つの犠打を決めるなど、なかなかの成績を残している。一方で、負傷中のラッシングは既に3Aで実戦復帰を果たしており、正捕手のスミスも早期復帰が望まれている。
ドジャースの捕手事情について、MLB公式サイトのソニア・チェン記者は14日(同15日)に公開した記事で「控え捕手は誰が適任か?」と問いかけた。ロートベットを「限られた出場機会の中で、控え捕手としての役割を真剣に検討するに値する活躍を見せている」と評価。ロートベットが捕手を務めた間、先発投手は防御率1.18と安定しているが、マイナーオプションがもうないことを指摘。ラッシングが復帰した際に「どちらを優先するのかが判断の分かれ目になるだろう」と指摘している。
SNSでもファンからは「もう、正捕手ロートベットでよくね?w 先発防御率優秀すぎw」「よく打ってよく守ってマジで救世主」「守備の人って話だったけど、何気に打撃でも貢献してるよね」「素晴らしいな。第3捕手として仕事しすぎや」など、日に日に評価は高まっている。
だが現状では、主力捕手2人が復帰した場合にDFAとなる可能性が高いとみられる。このため「枠どうすんだろうなあ」「スミスやラッシングが戻ってきた時にDFAとかで手放すのはかなり惜しい」「次の球団で優勝可能なチームと凄い契約とれるように頑張ってね! 寂しいけど」「ロートベットをDFAしてはいけない」と惜しむ声も目立つ。
(Full-Count編集部)