佐々木朗希は「疑問視されて当然」 球速復活も…首傾げる米メディア「期待に見合わない」

3Aでは160キロ超連発で復活の兆しも
ポストシーズンでの救世主となるのか、大胆な予想が囁かれている。3Aで調整を続けるドジャースの佐々木朗希投手について、これまでデーブ・ロバーツ監督は9月下旬でのメジャー復帰を示唆。だが、米メディアなどの間では、ポストシーズンでのリリーフ登板説が浮上している。
メジャー挑戦1年目の佐々木は今季、メジャーで8試合に登板して1勝1敗、防御率4.72。5月13日(日本時間14日)に右肩インピンジメント症候群で負傷者リスト(IL)入りし、8月14日(同15日)から3Aでの調整登板が続いている。なかなか球速が上がらず、3Aでは5試合で0勝2敗、防御率6.75と本来の力を発揮できていない。しかし、9日(同10日)の前回登板は160キロ超を連発し、復活に期待を持たせた。
デーブ・ロバーツ監督は12日(同13日)、佐々木は「ふくらはぎの問題」を抱えたため、3Aでの調整を延長すると明かした。この際の発言から、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は14日(同15日)の記事で「ロウキ・ササキはリリーフ登板を受け入れる用意があるようだ」と予測した。
同記事では3Aでの佐々木の成績について「わずかに改善されているものの、依然として制球面では標準をはるかに下回っており、ササキの持つ素晴らしい能力から期待されるレベルに見合うものではない」と指摘。「ペナントレースが終盤までもつれそうな中で、ササキをメジャーの試合で先発させるのが本当に最善なのか、現時点では疑問視されて当然だろう」と、9月末にメジャーで先発復帰することに懐疑的な見方を示した。
同記事では、ロバーツ監督が佐々木の復帰後の役割を明言せず、自身の印象として「チームが求めればリリーフ登板を受け入れるだろう」との見方を示したことに注目。ポストシーズンの先発はブレイク・スネル投手、タイラー・グラスノー投手、山本由伸投手、大谷翔平投手のローテーションが予想されている。このため「ササキにとってはリリーフに回り、短いイニングで自らの能力を最大限に発揮することに集中する方が有益であるかもしれない」と分析した。
また、ドジャースは現在、タナー・スコット投手やカービー・イエーツ投手、ブレイク・トライネン投手ら経験豊富なブルペン陣に不安定な投球が目立つ。アレックス・ベシア投手やジャック・ドレイヤー投手らが奮闘する中で「もしササキがプレーオフに向けてこの一員に加わることができれば、ドジャースにとって非常に大きな恩恵となるだろう」と指摘した。
高い潜在能力に期待されながらも、メジャー1年間には苦戦も目立った佐々木。ポストシーズンの秘密兵器となるか、諸刃の剣ともなり得る大きな賭けとなりそうだ。
(Full-Count編集部)