大谷超え1125億円男は「詐欺だ」　NYも4か月前に冷笑…今や「球界で最も過小評価」の声

ソトは40本塁打＆32打点…OPS.921はリーグ3位

　メッツのフアン・ソト外野手は今季、ドジャース・大谷翔平投手を上回る15年総額7億6500万ドル（約1125億円）で入団するも、シーズン序盤は不振で批判の声も少なかった。しかし、気づけば40本塁打、98打点、32盗塁、OPS.921とさすがの好成績。「信じられないほど素晴らしいシーズンを送っている」と球界OBたちも称賛の声を送っている。

　手のひら返しをせざるを得ないようだ。MLBネットワークの番組「MLB Central」は15日（日本時間16日）に公式X（旧ツイッター）を更新。WBC米国代表監督のマーク・デローサ氏と通算162勝のアル・ライター氏、司会者のローレン・シェハディ氏とロバート・フローレス氏が今季のソトの活躍を討論した。

「フアン・ソトの今季は球界で最も過小評価されている、とロバート（フローレス）、あなたが言った時私は笑いましたよね。でもその後数字を見ました。40HRに32盗塁。そしてOPSは.921」とシェハディ氏は“謝罪”。フローレス氏は「開幕時、地元メディアもこの男は詐欺だ、あーだこーだと言っていました。これができない、とか」とニヤリとし、勝ち誇った様子を見せた。

　デローサ氏は「彼の数字は信じられないほどすばらしい。球界でトップ3に入る打者。本当にそうです。彼、オオタニ、ジャッジのように毎晩打席で圧倒する選手はいません」と、契約額から求められるハードルは高いものの、十分に応える成績だと説明する。「ですが言います。今季ほとんど、彼のHRは控えめだった。そして最近調子が出始めた。彼のHRの80％はソロだった。ですがそれは彼がどうこうできるものではない。彼の数字は開幕から3、4か月はお眼鏡にかなわなかったが、蓄積した数字はばかげている」とした。

　ライター氏も同調し、「彼は一時期今一つだったが、信じられないほど素晴らしいシーズンを送っていることは数字が物語る。オールスターには選出されず、通算打率は.280で下がっているが、最終的には見せてくれる」。それでも、かねてより“ソト推し”だったフローレス氏は「そして私たちは分かっています。もしメッツがポストシーズンに進出すればどうなるかで、彼は判断されるんです」と、熾烈なワイルドカード争いを演じるメッツを10月の舞台に導けるかどうかが、成否を分けるとした。

（Full-Count編集部）