「期待外れ」だったエ軍有望株 覚醒の裏に大谷翔平の“助言”…貴重だった濃密な時間

エンゼルスのジョー・アデル【写真:ロイター】
エンゼルスのジョー・アデル【写真:ロイター】

アデルは昨季20号→今季は36HR&95打点のキャリアハイ

 覚醒の裏に大谷翔平投手も“貢献”していたようだ。エンゼルスのジョー・アデル外野手は今季36本塁打、95打点とキャリアハイを大きく更新する飛躍を遂げた。「期待外れ」と揶揄されたこともある26歳は、大谷らレジェンドを観察したことが活躍に繋がったという。

 MLBネットワークの番組「MLBトゥナイト」に出演したアデルは、司会者から今季の活躍の要因を聞かれると、通算703本塁打のアルバート・プホルス氏からの助言でバットの握りを変えたことを明かした。そして、「(プホルスやマイク・トラウトとともにプレーして)彼らがうまくやっているところをしっかり注目するのが大事」と熱心に研究したという。

 また、「ショウヘイもここで数年間プレーしていたから、彼らを見ることができた。信じられないグループってことはわかってるさ。彼らの練習への取り組み方を見たり、打撃練習時のちょっとした話を思い出したりすることができる。本当に素晴らしいストーリーだし、彼らの周りにいることは本当に素晴らしいことなんだ」と、大谷、トラウト、プホルスといずれも殿堂入り級の選手と時間を過ごしたことが糧になったようだ。

 2017年ドラフト1巡目(全体10位指名)でエンゼルスに入団した当時から、5ツール・プレーヤーとして高い評価を受けてきた。2020年開幕前にはMLB公式の有望株ランキングでは全体6位に位置づけられ、同年にメジャーデビュー。しかし、打撃は確実性に欠け、守備や走塁でもボーンヘッドを繰り返すなど、トップ・プロスペクトの姿をなかなか見せられなかった。

 しかし、昨季は自身初めての2桁となる20本塁打を記録すると、今季は40発に迫るペースでアーチを量産している。9月には初の週間MVPにも輝き、まさにキャリアイヤーとなった。エンゼルスは今季もプレーオフを逃し、11年連続で屈辱を味わっているが、アデルの覚醒は数少ない好材料と言えそうだ。

(Full-Count編集部)

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