大谷翔平の外野起用は“非現実的”? 指揮官は姿勢称賛も…浮上する様々な難題

大谷本人は可能性を示唆も…
【MLB】ドジャース ー フィリーズ(日本時間18日・ロサンゼルス)
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は17日(日本時間18日)の本拠地でのフィリーズ戦前、報道陣の取材に対応。大谷翔平投手のポストシーズンでの外野起用について「夢物語かどうかはわからないが、ショウヘイ(の姿勢)は実に称賛に値する」と明かした。
ドジャースはこのところリリーフの失敗が相次いでおり、ポストシーズンでは大谷を救援起用する案も囁かれている。先発投手以外はルール上、降板した場合は守備に就かなければ打者として出場を継続できない。
ロバーツ監督は大谷の外野起用について「多くの不確定要素があることになる。外野を守って、そして投球をするとなると、彼の請け負う負担がより多くなってしまう。変化しやすい状況がたくさん出てくることになる」と説明。さらに「そしてDHの枠をどうするかということも出てくる。(DH枠を)他の選手とプラトゥーン(併用)にするような形にする必要性も生まれることになる。それをこなす感覚を得るのも、簡単ではない」と述べた。「だが、彼が潜在的に外野手として出場するとなれば、それは素晴らしいことだ。ただの理論上の話かもしれないが」と続けた。
また、大谷を救援起用する可能性については「非常に妥当な質問だと思う。現状では、答えは見つかっていない。我々は話をしていくことになると思う」と答えるにとどめた。「彼は非常に順序立てて物事を行い、ルーティンに突き動かされる人だ。だから、救援で投げることは(先発投手とは)正反対なことだ。どういう展開になり得るかが、とにかくわからない。しかし我々は、話をしているところだ」と状況を明かした。
大谷は前日16日(同17日)の試合後、ポストシーズンでの起用法について報道陣に言及。救援起用案について「色々な人と色々な話をして。当然そのような話も出ました」と語り、その可能性を示唆していた。
さらに「マウンドでももしかしたら外野もね。リリーフで行くということはその後のことを考えると外野の守備にもつかないといけないって事項もあったりするので、どんな状況になったとしても対応できる準備はしたいと思います」と話し、試合状況次第では外野守備に就く可能性も口にしていた。
投手が降板後もDHとして残ることができる、いわゆる「大谷ルール」は、先発投手は可能だが、救援投手の場合はDHとしては残れない。外野など守備に就けば打者として出場を続けられる。大谷は日本ハム時代の2013年と2014年に計62試合、外野手として出場。メジャー移籍後はエンゼルス時代の2021年に右翼で6試合、左翼で1試合守備に就いているが、それ以外の年では専ら投手かDHとして出場している。
(Full-Count編集部)