大谷翔平、逆転HR王を可能にする「9.5」 シュワーバー上回る好数値、ド軍監督「面白い」

51号本塁打を放ったドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
51号本塁打を放ったドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

9月の打率.333、OPS1.202は今季の月間最高成績

【MLB】ドジャース 5ー0 フィリーズ(日本時間18日・ロサンゼルス)

 打った瞬間だった。ドジャース・大谷翔平投手はロサンゼルスの夜空へ伸びていく打球を見つめて確信歩きをした。3点リードの8回先頭、左腕ルザルドから2試合連発の51号ソロ。連敗ストップへのダメ押しの一発となった。

 いよいよ乗ってきた。前日16日(同17日)に2年連続50号に到達した後。報道陣から打撃の状態を問われ、「なんかすごい調子のいい時期だなみたいなのが。あんまり波がなくここまで来てる」と、絶好調がないと明かしていた。だが、この9月は打率.333、OPS1.202はいずれも今季の月間最高成績だ。

 9月は57打数で6本塁打。月間の本塁打率は「9.5」。月間自己最多15発を放った今年5月の本塁打率「7.3」にこそ及ばないが、前人未到の50本塁打&50盗塁をマークした昨年9月の本塁打率「10.7」を上回る。打球角度も今季最高18度とボールも上がっている。大谷は「いい状態っていうのをポストシーズンに向けて合わせられれば最高」と語っていたが、その言葉通りの活躍だ。

 キング争いではリーグトップ53発のカイル・シュワーバー(フィリーズ)に2本差。9月の本塁打率「14.25」のシュワーバーは残り9試合、大谷は10試合を残している。ロバーツ監督は「面白いレースになるだろうね。でも、うちの選手にかけるよ」と話した。

 チームは地区2位のパドレスと2ゲーム差。本塁打について「それだけチームが勝つ確率が高くなる」と語っていた大谷にとって、12本連続でソロ本塁打なのが悩ましいところだが、大逆転での本塁打キング誕生は決して夢物語ではない。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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