大谷翔平のMVPに待った? “第3の男”が急浮上…シュワーバーではない「目立たない存在」

ダイヤモンドバックスのヘラルド・ペルドモ【写真:ロイター】
ダイヤモンドバックスのヘラルド・ペルドモ【写真:ロイター】

ダイヤモンドバックスで遊撃を守る25歳

 レギュラーシーズンも終盤を迎える中、ドジャースの大谷翔平投手とのMVP争いに“第3の男”が浮上した。MLB公式サイトが16日(日本時間17日)に「比較的無名だったが、ナ・リーグMVP候補に浮上した」として25歳のスイッチヒッターの名を挙げた。

 その“伏兵”とはダイヤモンドバックスのヘラルド・ペルドモ内野手。MLB公式サイトのトーマス・ハリガン記者は「今季を通して目立たない存在だったが、シーズン後半の躍進はファンやナショナル・リーグMVP投票者からも注目を集めている」と取り上げた。

 ペルドモは今季ここまで152試合に出場し、打率.289、19本塁打、97打点、26盗塁、OPS.852をマーク。専ら遊撃手を守り、特にオールスター戦終了後の後半戦に調子を上げており、打率.330、OPS.968を記録。トレード期限の7月31日(日本時間8月1日)までに主力を大量放出しながらもポストシーズンのワイルドカード争いを続けるダイヤモンドバックスを支えている。

 打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標「WAR」(ファングラフス版)は、ナ・リーグでは負傷中のトレイ・ターナー内野手(フィリーズ)を抜き、6.7で大谷の8.5に次ぐ2位に浮上した。大谷を本塁打王争いでリードするカイル・シュワーバー外野手(フィリーズ)の4.9を大幅に上回る。

 ハリガン記者はペルドモの選球眼やバットコンタクトの指標がメジャー全体でもトップクラスに位置していることを評価。「ペルドモはもはや堅実な打席をこなす選手ではなく、試合の流れを変える攻撃の源となっている」と称賛した。MVP争いのトップは大谷が最有力とみられているが、最後まで目が離せない戦いが続きそうだ。

(Full-Count編集部)

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