カーショーと交わした“最後の約束” 同僚が明かした決断への思い「分かっていました」

昨季はともにワールドシリーズ制覇を味わった36歳
レジェンドの引退に野手のチームリーダーからも惜別の言葉が贈られた。ドジャースのクレイトン・カーショー投手が18日(日本時間19日)、今季限りでの引退を表明。発表を受け、同僚のミゲル・ロハス内野手が「すべてのことにありがとうと言いたい」と語った。
37歳のカーショーは2008年にメジャーデビュー。サイ・ヤング賞を3度受賞し、2014年にはリーグMVPに選ばれた。今季は20試合に登板して10勝2敗、防御率3.53。7月2日(同3日)には史上20人目、左腕としては4人目の通算3000奪三振をマークしていた。
衝撃の発表を受け、地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」レポーターのキルステン・ワトソンさんは同日のジャイアンツ戦前に同僚へインタビュー。ロハスは「昨日の午後初めて聞いた。ちょっと衝撃で、ありがとう、見事なキャリアを称えます、の言葉以外、なんと言っていいか分からなかった」と答えた。
続けて「ですがカーシュという人物を知っていて、彼が今年手がけたことを終わらせたいことを分かっていました」と語り、カーショーの決断に理解を示した。「彼には、チームがまたプレーオフに出たり、地区優勝するためにどうやったら貢献できるかの考えがある。彼にとってはワールドシリーズ制覇が一番大切なことであることは言うまでもない。(今日の引退発表に先立って)彼はチームメートたちに気まずくしてほしくないというメッセージを送っていたんです」と、このタイミングで引退を発表したカーショーの心境を慮った。
レギュラーシーズンでは19日(同20日)が本拠地で最後の登板となる見通しで「全てが終われば、彼は我々の世代の最高の投手。彼のバックでプレーする機会、そして対戦する機会をもらえてとてもうれしい」と活躍を労った。さらに「とにかく、カーシュ、あなたが野球のためにしてくれたすべてのことにありがとうと言いたい」と語ると、ちょうど横をカーショーが通り過ぎ、ワトソンさんにも笑みがこぼれた。最後に「そして引退生活を楽しんで、でも先にワールドシリーズを制覇してからね」との約束も忘れなかった。
36歳のロハスは自身がメジャーデビューした2014年にカーショーとともにドジャースでプレー。翌年からマーリンズに移ったが、2023年から再び古巣ドジャースに復帰。昨季はワールドシリーズ制覇の歓喜をともに味わっていた。
(Full-Count編集部)