大谷翔平に期待される偉業ラッシュ 得点&四球で“新記録”も…3年連続HR王なら22年ぶり

53号を放ったドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
53号を放ったドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

2試合連発53号で球団&自己最多本塁打に王手

【MLB】ドジャース 7ー5 ジャイアンツ(日本時間21日・ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手が「最強1番打者」の道を突き進んでいる。20日(日本時間21日)の本拠地・ジャイアンツ戦では2試合連発となる53号ソロを放ち、3打数1安打1打点。2四球を含めて3出塁で2得点をマークした。シーズン最終盤では偉業ラッシュが期待できそうだ。

 まずは得点だ。シーズン141得点は球団歴代4位に浮上。球団歴代1位は1890年ハブ・コリンズ(148得点)、2位は1889年ダービー・オブライエン(146得点)、3位は1930年ベーブ・ハーマン(143得点)。上位3位まではいずれもブルックリン・ドジャースで記録されたものだ。

 メジャー全体の過去20年で140得点以上を挙げたのは、2023年ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.(149得点)とヤンキースのアレックス・ロドリゲス(143得点)に次いで3人目。レギュラーシーズンは残り7試合。シーズン146得点ペースとなっているが、どこまで記録を伸ばすか。

 今季の打者・大谷の“進化”を挙げるとすれば四球が増えたことだろう。この日の2四球(1敬遠)でシーズン107四球に。1958年のロサンゼルス移転後では1975年ジミー・ウィンが記録した110四球が球団記録。あと3個に迫り、記録更新が期待できそうだ。

 昨季までは2021年の96四球が自己最多だったが、すでに大幅に更新。大谷は2年連続50号に到達した際に「ホームランもそうですし、フォアボールをしっかり取るっていうのもまた大事な1番の仕事だと思うので、状況によって大事かなと思います」と語っていたが、その言葉通りの活躍を見せている。

 本塁打は昨季記録した球団&自己最多54発まであと1本。また、この日の一発は今季29本目のドジャースタジアムでの本塁打。1試合を残して昨年記録した本拠地最多本塁打記録(28本)を塗り替えた。また、エンゼルス時代の2023年から3年連続本塁打王となれば、2001〜2003年アレックス・ロドリゲス(レンジャーズ)以来22年ぶりの快挙となる。

 今季最長の25試合連続出塁は現在メジャー最長記録だ。試合を決めるアーチだけでなく、出塁する、足もある――。ロバーツ監督は「勝つためにプレーしていて、四球をとるところでは四球をとり、失投が来れば仕留める。それがショウヘイだ」と称えた。相手にとっては、これほど厄介な1番打者はいないだろう。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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