55HRでも到達不可能…大谷翔平が挑む「113」の偉業 “前”に立つ「ルース」「Aロッド」

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

昨季は自己最多54HR→ドジャース通算107本塁打

 レジェンドに猛追している。ドジャース・大谷翔平投手は20日(日本時間21日)のジャイアンツ戦で今季53号を放ち、リーグトップに再び並んだ。昨季の自己最多54本塁打を上回る55発ペースと最終盤でエンジン全開とし、ついに“歴代2位”の記録を視界に捉えている。

 地区優勝、プレーオフ争いが激化した9月、大谷のバットがいよいよ止まらない。7日(同8日)の敵地オリオールズ戦では菅野智之投手から2本塁打。16日(同17日)は投手として5回無安打無失点の快投を見せただけでなく、8回には2年連続の50号に乗せた。この日から5試合で4本塁打の固め打ちを見せ、カイル・シュワーバー外野手に本塁打数で並んだ。

 9月は19試合に出場して打率.333(72打数24安打)、8本塁打14打点、OPS1.218の好成績。年間でも53本塁打、OPS1.015、141得点はリーグトップと圧倒的な数字を残している。数々の記録を生み出す中、更新には一歩及ばそうな“難題”がある。「チーム加入から2シーズンでの通算本塁打数」だ。

 MLB公式の記録マニアとして知られるサラ・ラングス記者によると、新チームでの最初の2年間で放った本塁打数のランキングで、大谷は歴代3位の107本塁打に入っているという。2位は2001~02年のアレックス・ロドリゲス(レンジャーズ)の109本、そして1位は1920~21年のベーブ・ルース(ヤンキース)113本。現状のペースだとA-RODに並ぶものの、ルースには4本足りない計算だ。

 もっとも、シーズン終盤でこの記録が紹介されるたびに、A-RODに届くのも難しいと思われたが、ついにその背中を捉えた。何度も不可能を可能にしてきた大谷が、残り6試合でどれだけアーチを描くだろうか。

(Full-Count編集部)

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