ロバーツ監督、スコットを痛烈批判「ビビっている」 サヨナラ負けに“怒り”「信念ない」

スコットは今季MLBワースト10度目のセーブ失敗
【MLB】Dバックス 5ー4 ドジャース(日本時間24日・フェニックス)
ドジャースは23日(日本時間24日)、敵地・ダイヤモンドバックス戦にサヨナラ負けを喫した。敗戦投手は9回に登板したタナー・スコット。1点リードを守れず、今季メジャーワースト10度目のセーブ失敗となった。試合後、デーブ・ロバーツ監督は「うーん……」と深いため息をつき、守護神左腕の不振に頭を抱えた。
先発の大谷翔平投手が復帰後最長となる6イニングを投げ、5安打無失点。8奪三振無四球の投球を見せた。打線もテオスカー・ヘルナンデス外野手の先制弾、6回にはT・ヘルナンデスの2点打、7回はベン・ロートベット捕手の一発で4点のリードを奪った。しかし、その裏から試合が一転する。
ジャック・ドレイヤー投手は2死から適時打を浴びて降板すると、後を継いだエドガルド・エンリケス投手が2ランを被弾して1点差になった。そして9回、スコットは先頭から2者連続で四死球を出し、同点犠飛、その後はペルドモにもサヨナラ打を浴びた。
今季は59試合に登板して1勝4敗32セーブ、防御率4.91と大型契約には見合わない大不振に陥っている。ロバーツ監督はスコットの状態について問われると、「うーん……」と深いため息をつき、「今晩はスライダーを投げすぎていたように感じる。速球に脅威がなかった。だから予想できる。しかも、ペルドモに対しては高めのスライダーを投じてしまった。そして、サヨナラ負けを喫した」とかばう言葉も出てこなかった。
「カウントが後手になったり、四球や死球を与えることは、ビビっているか慎重になりすぎている証拠だ。これは事実だ。投げ切るという信念がない。失敗や死球を与えることに対して恐れている。この時期は成功すると信じて、全てを出し尽くさないといけない。カウントが後手になって、失敗を恐れたり、変化球が甘いところに行ったら、悪いことが起きる。個人だけでなく、(チーム)全体にそれが見られるし、打者はそれを感じ取ることが出来る」と、厳しくスコットを批判した。
「バルガスに死球を与えていけないし、四球もあった。フリーパスを与えてしまっては、抑えることは難しい」とロバーツ監督。「タフだよ。タフ。ショウヘイがこういう投球を披露して、4-0のリードを保った状態だった。こういう試合を受け入れるは難しい。特に今は勝たなくてはいけない時期だ」と、地区優勝をまだ成し遂げていないチームの状態を危惧した。
(Full-Count編集部)