ジャッジのMVPは無理? マ軍OB「もう決まってます」…主張したローリーの“価値”

ローリーは捕手で58HR…ジャッジはOPS1位
メジャーリーグはシーズン佳境を迎え、MVP論争が過熱している。特にア・リーグはヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手とマリナーズのカル・ローリー捕手が超ハイレベルの一騎打ち状態。それでも、マリナーズOBの識者は「MVPレースは既に決着している」として、ローリーに軍配を上げた。
米スポーツ局「MLBネットワーク」の「MLBトゥナイト」では22日(日本時間23日)、ローリーとジャッジのどちらがMVPに相応しいかの議論が行われた。司会を務めるグレッグ・アムシンガー氏は「私たちはこの週末何を目撃したのでしょうか? ローリーは敵地で同率1位に並んでいた相手と行われたシリーズ全3試合で投手陣を引っ張り、スイープを達成しました」と、チームを勝利に導く大型捕手の活躍に目を輝かせた。
マリナーズOBのハロルド・レイノルズ氏もローリーを称え、「私の中ではMVPレースは既に決着しています。もう決まっています。そして彼がチームのポストシーズン出場の為にやっているとを考慮しないといけません」と力強く主張した。
ローリーは主に捕手を務め、58本塁打&121打点の2冠。一方のジャッジは打率.325の他OPS1.121もメジャートップに立っている。MVPで重要視される勝利貢献度WARではローリーを上回り、22日(同23日)にMLB公式サイトが発表した最後のMVP模擬投票では1位票を21集め、ローリー(19票)を上回った。
それでも、レイノルズ氏は「捕手がこんなシーズンを送ることは二度とないでしょう。二度と」とし、「ミッキー・マントルの両打ち選手によるシーズン最多本塁打記録を更新し、ケン・グリフィーJr.の球団記録も更新した訳です。捕手で58本ですよ!」と“歴史的なシーズン”を送る男の価値を主張した。
(Full-Count編集部)