西武22歳が秘めるメジャー級の才能 “出会い”に「頭にきた」も…元助っ人が絶賛

西武・山村に見た可能性「成長すればMLBに」
2023年に西武でプレーしたデビッド・マキノン氏が、退団から約2年経った今でも気にかけているチームメートがいる。5年目の今季、昨シーズンの出場試合数を超え、1軍で売り出し中の山村崇嘉内野手だ。「彼を(私のポッドキャスト)番組に出演させようとしているんです」と嬉しそうに語る山村との出会いは、マキノン氏の脳裏に鮮明に焼き付いている。
入団初年度の春季キャンプ、英語で日常会話ができる野手は同じく米国出身のマーク・ペイトン氏しかおらず、マキノン氏は“友達探し”に明け暮れていた。キャンプ終盤まで見つからず、諦めかけた頃に、インターナショナルスクールに通っていたことがある山村が「君たちが何を言っているか分かっている」と話しかけてきた。
突然の告白に「『What?!』って思いましたよ! 頭にきました」と振り返るマキノン氏は、「英語を喋れるのに、一言も話しかけてこなかったじゃないか」と、山村に本音を伝えたという。
「そうしたら、(言い訳のような感じで)自分は年下だから邪魔をしたくない、みたいなことを言っていましたよ」と懐かしそうに語った。サーカズム(皮肉)を教えてあげる必要があったそうだが、「英語はグッドでしたよ!」と称賛した。
感心したのは、英語力だけではなかった。「(内野の)3ポジションに加えて外野も守ることができます。パワーがありますし、MLBの選手のようなスイングをするので打球を上げることができます。当時は20歳でしたが、成長すればMLBに渡る可能性がある選手だと思っています。もちろんまだ成長する必要はありますが、持っている才能に限ればそう思います」。ペイトン氏とも、若手の中で一番化ける可能性がある選手は山村で一致したという。
ただ、“出会い”については未だに根に持っており「頭にきていますよ! だってキャンプ中は(終盤まで)全く英語を喋らなかったのに、今になって私たちに英語を喋れるって言ってきたんですよ」と、大笑いしながら懐かしんだ。
マキノン氏が期待した通り、山村は5年目の今季、1軍で飛躍の兆しを見せている。成長著しい22歳がポッドキャストでマキノン氏と“英語で共演”する日を楽しみに待ちたい。