ダルビッシュ、ロボット審判に持論 導入には賛意でも「やりがいを取るのは良くない」

今季15登板で5勝5敗、防御率5.38で終了
【MLB】パドレス 7ー4 Dバックス(日本時間27日・サンディエゴ)
パドレスのダルビッシュ有投手は26日(日本時間27日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦で5回6安打2四球4奪三振で2失点と粘りの投球を見せ、5勝目をマーク。今季15登板で5勝5敗、防御率5.38でレギュラーシーズン最終登板を終えた。試合後には来季からメジャーリーグで導入される自動ボール・ストライク判定(ABS)のチャレンジシステムについて「自分は嫌いじゃない」と語った。
2022年からマイナーリーグでボールとストライクの判定の一部をカメラを使って行う、いわゆる「ロボット審判」をテスト。2025年はオープン戦、オールスター戦で試験的に導入してきた。
試合後、このABS導入決定について感想を問われたダルビッシュは「自分は嫌いじゃない」と好意的な反応を示した。「ストライクをボールって言われるのはきついので、それが確実にストライクになってくれるというのは、すごく自分としてはいいことだと思います」と投手目線として、より正確な判定が求められる流れを歓迎した。
一方で「同時に審判の方々はどうなのかなっていうところはありますね」とコメント。「コールにすごくプライドを持ってる方もいると思うので、そこに機械が入ってくると、やりがいとかどうなのかなと思ったりはします」と審判の立場を慮った。さらに「どの仕事もそうですけれども、その人からやりがいを取ったりっていうのはやっぱり良くないことだと思うので」と続けた。
ストライクを巡る判定ではないが、同試合ではビデオ判定に救われる場面も。5回、ダルビッシュは先頭バルガスに右越えの二塁打を浴びるも、バルガスの足が二塁ベースから離れた隙を突いて遊撃のボガーツがタッチ。ビデオ判定の末にアウトとなった。この回を無失点で切り抜け、5勝目の権利を手にした。
(Full-Count編集部)