大谷翔平、逆転HR王の“現実度”「2.26%」 求められる大爆発…3年連続タイトルへの試練

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

8日オリオールズ戦で菅野から2本塁打…今季のマルチ弾は4回

 ドジャースの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地マリナーズ戦のスタメンを外れた。目下、熾烈な本塁打王争いを演じており、カイル・シュワーバー外野手(フィリーズ)との差は2本でシーズン最終戦を迎える。果たして、現実的に逆転での本塁打王獲得はあり得るのだろうか。

 日曜朝に驚きが広がった。ドジャースは試合開始約3時間前にスタメンを発表。「1番・指名打者」が“定位置”だった大谷の名前はなかった。その後、取材に応じたデーブ・ロバーツ監督は「彼も今日休むことに納得していた。彼は明日スタメンに復帰する」とし、最終戦の出場が見込まれている。

 一方でファンの中には複雑な声も。大谷は25日(同26日)の敵地ダイヤモンドバックス戦で昨季に並ぶ54号を放ち、シュワーバーに2本差に迫った。迎えたマリナーズとの3連戦で逆転が期待されたものの、初戦は快音がなく、残り2試合で最低でも2本塁打が必要だった。しかし、この日に欠場したことで、最終戦でのマルチ本塁打が“最低条件”となった。

 大谷が今季マルチ本塁打を記録したのは、5月15日(同16日)アスレチックス戦、30日(同31日)のヤンキース戦、6月14日(同15日)ジャイアンツ戦、9月7日(同8日)に菅野智之投手から2発を放ったオリオールズ戦の計4試合。3本塁打は今季一度もない。

 2018年のメジャーデビューから通算1017試合に出場し、1試合2本塁打は計22試合、3本塁打は一度だけ。1試合3発は昨年9月19日(同20日)の敵地マーリンズ戦、6打数6安打3本塁打10打点2盗塁を記録した伝説の試合だ。キャリア通算で見ると、マルチ本塁打の割合は「2.26%」、1試合3発の割合は「0.10%」。ドジャース移籍後の2年に限っても、316試合のうちマルチ本塁打は計7試合(2.2%)となっている。

 3年連続本塁打王となれば、2001~2003年アレックス・ロドリゲス(レンジャーズ)以来22年ぶり快挙となる。シュワーバーが1本でも打てば最低でも1試合3発が必要。果たして、大谷は大逆転できるだろうか。1打席1打席が重要になってくる。

(Full-Count編集部)

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