大谷翔平は「10月に最高の状態」 米メディアが大胆予想…それでも「10.7%」の厳しい評価

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

米スポーツ局「ESPN」がポストシーズンを大胆予想

 メジャーリーグは30日(日本時間10月1日)からポストシーズンに突入。後半戦に苦戦しながらも西地区優勝を決めたドジャースは、まずはワイルドカード・シリーズでレッズと戦うことになる。米スポーツ局「ESPN」が、ポストシーズンの展望を予想する記事を公開した。

 ESPNは28日(同29日)に公開した記事で、5人の専門家が各ラウンドのオッズ、12チームの戦力分析、注目選手などを解説。ドジャースについてもブラッドフォード・ドゥーリトル氏が予想したオッズ、ビル・ジェームズ氏の数式に基づいた「チームの温度」(平均は72度)などを示した。

 記事では、ドジャースがレッズに勝利してディビジョンシリーズに勝ち上がる確率は「68.4%」とした。ワールドシリーズ優勝確率を示すオッズは「10.7%」で、チームの温度は105度となっている。

 さらに、もしもドジャースが早期敗退するならば、その理由はとして「巨大戦力をブルペンが沈めるからだ」と指摘。9月を防御率5.00超で終えた救援投手が6人もおり、チーム全体のブルペン防御率はMLBで26位。セーブ失敗数もリーグでワースト4に入ったことを挙げた。「タナー・スコットのドジャース移籍1年目は大失敗。もう一人の目玉補強だったカービー・イエーツはシーズン最終週に再び故障者リスト入り。トレード期限で唯一獲得した救援投手ブロック・スチュワートもわずか4試合登板でIL行き」とブルペンの不安を要因に挙げ、クレイトン・カーショー、佐々木朗希、エメット・シーハンらがブルペンを担うというチーム事情に触れた。

 一方で「シーズン中は予想以上に脆さを見せ、終盤にかけても苦戦が続いた。しかし、オオタニがプレーオフで初めて本格的な二刀流を解禁し、ベッツも不振から立ち直り、そしてカーショーを最高の形で送り出したいという思いがある」と言及。「真の王朝とは、計画通りにいかなくても勝ち続ける存在のことを指す」と、苦しみながらも地区優勝を果たした地力を評価した。

 その上でポストシーズンの主役候補として挙げたのは、やはり大谷翔平投手だった。「昨年、ショウヘイ・オオタニがポストシーズンに立っただけでもファンを沸かせたが、それは『片翼』だけだった。今年はフル解禁」と述べ、初めてポストシーズンで制限なしの二刀流を披露することを強調。「ドジャースはシーズンを通して慎重にオオタニの投球復帰を管理してきたが、その成果は『10月に最高の状態で臨む』という形で結実した。打っても投げても支配できる――その姿を、いよいよ本当に勝負がかかる舞台で見せることになる」と期待を寄せた。

(Full-Count編集部)

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