大谷翔平、MVP論争を黙らせる“満場一致” 専門家も止まらぬ称賛「ほぼ確定的だ」

「CBSスポーツ」6人の専門家が大胆予想
3年連続の選出はほぼ確実のようだ。メジャーリーグは28日(日本時間29日)でレギュラーシーズンの全日程を終えた。ドジャースの大谷翔平投手は本塁打王の獲得は逃したものの、自己最多の55本塁打、投手としても復活を果たすなど堂々たる成績を残した。米メディアの専門家の予想でも大谷こそがナ・リーグMVPだと“満場一致”となっている。
大谷は今季、打者として158試合で打率.282、55本塁打、102打点、20盗塁、OPS1.014をマーク。投手としては14登板で1勝1敗、62奪三振、防御率2.87、WHIP1.04を残した。
米メディア「CBSスポーツ」は25日(同26日)に今季のMVP、サイ・ヤング賞、新人王の各表彰を予想する記事を公開。ア・リーグMVPは「今季のアワードレース最大の焦点」とし、打率トップだったアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)と60本塁打、125打点で2冠に輝いたカル・ローリー捕手(マリナーズ)の一騎打ちになると予想。一方で、ナ・リーグに関しては「ドジャースの二刀流スーパースター、ショウヘイ・オオタニはナ・リーグMVPがほぼ確定的だ」と“一択”であることを強調した。
CBSスポーツのMLB専門家の投票結果では、ナ・リーグMVPは6人全員が大谷を選ぶ結果となった。RJ・アンダーソン記者は、トレイ・ターナー内野手(フィリーズ)、フェルナンド・タティスJr.外野手(パドレス)、フアン・ソト外野手(メッツ)の存在に触れつつ「彼らの誰一人として、オオタニが成し遂げたこと(特に彼の投球を考慮に入れると)を上回るとは思えない」と述べた。
マイク・アクシサ記者は「50本塁打を放ち、マウンドに上がればエースのように投球している男が、このリーグで最高の、そして最も価値のある選手だ。これについて深く考えすぎる必要はない」と絶賛。ケイト・フェルドマン記者は、56本塁打、132打点で大谷を凌駕したカイル・シュワーバ―外野手(フィリーズ)やソトの名を挙げて「私が望んでいたほど接戦にはならなかった。やっぱり彼(大谷)なんだ。彼が引退するか、有権者が飽きるまでは、ずっとその地位に居続けるだろう」とし、圧倒的な差があることを強調した。
ジュリアン・マクウィリアムズ記者は「ここで自分は矛盾してしまう。他の誰かを選びたい気持ちがあるのに、それでもオオタニを避けることができない」と複雑な心境を表現。デイン・ペリー記者も「ここで型破りな選択をしたいところだが、50本塁打、100四球のシーズンを記録しつつ、ドジャースで質の高いイニングを提供している男にMVPの票を入れないという選択はできない」と記し、大谷以外を挙げるのは難しいとした。
マット・スナイダー記者は、ライバルとみられているシュワーバ―との比較で「彼の驚異的なパワーシーズンには敬意を表するが、オオタニのレベルに並ぶ者は他にいない」と指摘。「オオタニは打撃の価値だけでこの賞を勝ち取れる」としつつ、さらに投手としても成績を残していることを付け加えた。
MVPを決めるのに重要な指標となるWARは投打合計9.4でナ・リーグ断トツだが、投手の分を除いた7.5でもナ・リーグに大谷に届く選手はいない。あとは4度目の満票での選出が期待されるところだが、行方が注目されるところだ。
(Full-Count編集部)