ベッツが吐露した過去の不安「信頼のなさで」 まさかの転向も…辿り着いた“球界1位”

失敗を学びに変えた姿勢と練習量が進化の源泉
ドジャースのムーキー・ベッツ内野手が、ポストシーズンで遊撃手として臨む心境を明かした。29日(日本時間30日)の取材対応では「とても誇りに思うことだよ。シーズン当初は、遊撃手としてシーズンを終えられるか、わからなかったからね。信頼のなさとかでね」と吐露。困難を乗り越えて地位を築いた姿に米国でも称賛の声が寄せられている。挑戦と努力を重ね、球界屈指の遊撃手に成長したといえる。
ベッツは親友でもあり、現役時代はユーティリティ選手として知られた元ブルージェイズのライアン・ゴーインズ氏と電話で意見を交わしながら、守備を振り返る時間を重ねたという。「MLBの遊撃手になるという目標を立てて、1年間やり切った自分を褒めてあげたい」と話し、失敗を恐れず取り組んだことが糧となったと振り返った。シーズン途中には失策を繰り返したが、それを学びに変えることで進化を遂げたようだ。
さらに「失敗を受け入れることができるようになった。失敗ではなく、これが駄目だったので、次のやり方を試すことが出来るという考えになった」と心境の変化も説明。本能でプレーできるようになったことで自信を得たといい、「あとは最大の舞台でやるだけ」と決意を口にした。ポストシーズンでの遊撃守備は初めてとなるだけに注目を集めている。
野球専門データサイト「ファングラフス」によれば、今季ベッツは遊撃手でDRS+17を記録。ポジション別だけでなくMLB全体でも5位に入る数字を残した。これについて「FOXスポーツ」でアナリストを務めるベン・バーランダー氏はSNSで「今年ムーキー・ベッツがMLBの遊撃手の中でトップのDRSを叩き出したことは、もっと注目されていいはずだ。なんという卓越したアスリートなんだ」と投稿し、称賛の声を届けていた。
(Full-Count編集部)