ダルビッシュ、最短KOで終戦「すごく悔しい」 偉大な記録達成や怪我で「精神的に疲れた1年」

カブス戦に先発したパドレスのダルビッシュ有【写真:ロイター】
カブス戦に先発したパドレスのダルビッシュ有【写真:ロイター】

カブスとのWCS3戦目に先発も2回途中で無念の降板「すごく悔しい」

【MLB】カブス 3ー1 パドレス(日本時間3日・シカゴ)

 パドレスのダルビッシュ有投手は2日(日本時間3日)、敵地で行われたカブスとのワイルドカードシリーズ(WCS)第3戦に先発し、自己最短となる1回0/3、わずか21球で降板した。試合後、ダルビッシュは「すごく悔しい。仲のいいチームだったので、ここで終わってしまったのはすごく寂しい」と悔やんだ。

 初回は無失点で切り抜けたが、2回にカブス打線につかまった。カイル・タッカーと鈴木誠也の連打と死球で無死満塁にすると、ピート・クロウ=アームストロングに中前適時打を打たれ先制を許した。ここでマイク・シルト監督は交代を決断。1回0/3、4安打1奪三振1死球2失点で降板となった。

 ダルビッシュは「いつも通りというか気負うこともなく向かっていけたのかなと。初回はよかったですけど、2回はうまくつながれた」と話すと、「最初から短いイニングという感じだったので組み立てがどうとか、次の打席を考えるとかではなく、1球目からうまく進められたらと考えていた」とこの日は短いイニングの予定だったことを明かした。

 鈴木には先制点につながる三塁線を破る二塁打を浴びた。「内側の抜けたカットボール。(判定は)ボールだと思うけど、鈴木くんは内側の球がすごく得意なので、鈴木くんにはいい球だったのかもしれない」と初のポストシーズンで活躍を続ける鈴木を称えた。

 メジャー14年目を迎えたダルビッシュは右肘の炎症で開幕から負傷者リスト(IL)入り。今季のメジャー初登板は、7月7日(同8日)に本拠地で行われたダイヤモンドバックス戦となった。

 日本人投手として歴代最多の日米204勝を達成するなど先発として5勝をあげたが「とにかく疲れました。肘がどうとかもそうですけど、それに対してアジャストもしないといけないですし。体もですが精神的に疲れた1年でした」と苦しいシーズンを振り返ると「帰ってきてからずっといっぱいいっぱいだったので、全て出しきったのかなと…」と率直な思いを語った。

「悔しいですが、まずはしっかり休んで次のことを考えたい。いつも1週間から10日くらいで疲れも抜けてきてメンタル的にもクリアになってくるのでそれくらい。終わったばかりなのでしっかり休んでまた色々考えたいと思います」と戦いを終えた右腕は今後を見据えた。

(Full-Count編集部)

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