救援5失点で“幕引き”も…引退カーショーは屈辱のPS初登板「制球に苦しんだ」

「明日はまた新しい一日ですから」
【MLB】フィリーズ 8ー2 ドジャース(日本時間9日・ロサンゼルス)
今季限りで現役引退するドジャースのクレイトン・カーショー投手は8日(日本時間9日)、本拠地で行われたフィリーズとの地区シリーズ第3戦で4番手として救援し、2回6安打5失点(自責4)だった。「いい球を投げようとしたが、コマンドに苦しんだ。なんとか粘って投げようとしたが」と振り返った。
2点ビハインドの7回からポストシーズン初登板。地元ファンの大歓声で迎えられた。7回2死一、三塁こそ切り抜けたが、8回にリアルミュートの左中間ソロ、ターナーの右前2点打、シュワーバーの右越え2号2ランで一挙5失点した。48球でストライク22球と制球に苦しみ、「今日はストライクがなかなか入らなくて、カウントを悪くしてしまうとやっぱり苦しい」と声を絞り出した。
勝てば3連勝で地区シリーズ突破が決まる試合だった。「失望の大きさは?」と厳しい質問も飛んだ。「難しい質問だ。できることは全部やりましたから。間が空いたので、しっかり準備はしてきたんだ。ブルペンでもいい感触だった。だからこそ不思議なんだ。これが野球というゲームの難しいところだ」と語った。
対戦成績は2勝1敗と優位なのは変わらない。「チームはいい位置にいる。明日はまた新しい一日だから」。ドジャース一筋18年。通算223勝を誇るレジェンド左腕は、これが現役ラスト登板になってしまうのか。なんとか次へつなぎたい。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)