3HRの裏で…大谷翔平が生んだ「クレイジーな一幕」 目を疑う“2”、史上最高の試合も確定か

1回表3者連続三振→裏で先頭打者弾の衝撃展開
ドジャース・大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦に「1番・投手兼指名打者」で先発出場。打っては1試合3本塁打、投げては6回0/3を無失点、10奪三振の大活躍でシリーズMVPを受賞した。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は大谷の投打の活躍を特集。中でも投手として刻んだ「クレイジー」な数字に注目した。
大谷は初回先頭を四球で出したものの、その後に3者連続三振を奪った。その直後に先頭打者アーチをかけ、以降は投手としても波に乗った。7回は四球と安打でピンチを招き降板したが、その裏の打席で3本目の一発を叩き込んだ。
「ジ・アスレチック」は一夜明けた18日(同19日)、「オオタニが投打で歴史的快挙を達成した5つの理由」との見出しで伝説を振り返った。記事では、過去に10奪三振試合で2本塁打を放った選手はわずか7人しかおらず、その最後が2023年の大谷だったと指摘。「他に誰がいるというのか?」と“自嘲”した。もちろん3本塁打となれば、「これはもはや荒唐無稽だ」と大谷以外はあり得ないとしている。
また、「クレイジーな一幕がある」として紹介したのが、大谷の“逆転現象”だ。投手として許した安打が2本に対し、自らのバットで3本塁打を放っている。同記者によると、1901年以降のレギュラーシーズンで投手が2本以上の本塁打を放ち、被安打より本塁打が多かった試合は2例あったという。1971年6月23日(同24日)にフィリーズのリック・ワイズがノーヒットノーランを達成した上で2本塁打をマーク。1925年9月28日(同29日)にリリーフ登板したジェス・ドイルも記録したという。
スターク記者はワイズの試合が「長年“史上最高の試合”の議論で常連だった」としつつも「オオタニがその議論を終わらせたかもしれない」と添えた。
また、大谷が3奪三振を記録し、その裏に先頭打者弾を放った初回を「史上最高の初回」とした。先発投手が先頭打者アーチを記録するのは史上初。また、過去にポストシーズンは1869試合行われ、1万6000イニング以上が消化された中で「1イニングのうちに3者連続三振を奪い、自身も本塁打を放った投手は何人いるか? 賢い答えはいつだってゼロだ」と歴史的な活躍を振り返った。
(Full-Count編集部)