ゴロ捕球でミスが減らない…その原因は「バランス力」? 守備力が安定する“片足3秒”

ゴロ捕球に大切な「片足立ち」を鍛える練習法とは(写真はイメージ)
ゴロ捕球に大切な「片足立ち」を鍛える練習法とは(写真はイメージ)

東京農業大・勝亦教授が指南…椅子を使った「片足立ちトレーニング」

 当たり前すぎてあまり意識を向けない「立ち姿勢」に、守備力上達のカギがあるかもしれない。少年野球からプロまで幅広くトレーニング指導を行っている東京農業大学の勝亦陽一教授は、「バランス良く立てないと技術が伸び悩む」と説く。安定した捕球姿勢をつくりゴロ捕球上達に繋がる、椅子を使った片足立ちトレーニングを紹介する。

 多くの少年野球選手がゴロ捕球で悩んでいる原因の1つは、実はバランス力の弱さにある。勝亦教授は「野手はボールを捕る時には走ります。走る状態というのは必ず片足立ちになっています」と指摘。走りながら片足状態でボールを捕るには、安定した体勢を保ちながら上体を下げる能力が必要だ。この動きが苦手な選手ほど、ゴロ処理で失敗することになる。

 そこで効果的なのが、「体を上下に動かしながら行う」片足立ちトレーニング。具体的には片足で立った体勢から、3秒かけて体を下げて椅子に座り、3秒かけて上に戻る動作を繰り返す。左右それぞれ5回ずつ行うのが理想的だ。

 注意点は、「(バランスがとりにくく)どうしても背中が反ってしまい、重心の位置がかかと側に移動してしまう」こと。後ろに“ドスン”と座ることができるだけないよう、体が反る人は少し上体を前にすることを意識して行うとよいという。

 まずは椅子の高さで始め、膝などの関節に痛みが出ない範囲で行うこと。慣れてきたら「ドスンと座るのではなくて、ちょこんと腰掛けるられるように」と細かな動きを意識する。さらに上達したら、椅子なしでより低い位置まで下げる練習へと発展させたい。週2回程度から始め、徐々に回数を増やしていくことで、ゴロ捕球の安定感は格段に向上するはずだ。

(First-Pitch編集部)

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