山本由伸が「相手の人生を惨めに」 伝説OB3人が絶賛した“投球術”「最高傑作」

ブルージェイズ戦に先発したドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】
ブルージェイズ戦に先発したドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】

プレーオフで2戦連続の完投勝利

【MLB】ドジャース 5ー1 Bジェイズ(日本時間26日・トロント)

 ドジャースの山本由伸投手は25日(日本時間26日)、敵地・ブルージェイズとのワールドシリーズ第2戦に先発し、9回1失点8奪三振でポストシーズンで2試合連続の完投勝利を挙げた。試合後には解説を務めたレジェンドOBたちがパフォーマンスを絶賛した。

 山本は前日11得点のブルージェイズ打線に対し、3回に犠牲フライで1点を許したが、4回以降は走者を許さぬパーフェクト投球。9回105球、8奪三振、4安打1失点の見事な投球を披露し、ポストシーズンでは2試合連続の完投勝利で、ドジャースにワールドシリーズ1勝目をもたらした。

 米スポーツ局「FOXスポーツ」の放送席では、解説を務めたレジェンドたちが山本を絶賛。アレックス・ロドリゲス氏は「(ブルージェイズ)打線は試合を通じてカウント0-1から始まっていた。それだけでなく、彼は複数回対戦しても(相手を)片付ける能力を備えている。9回(イニング)を投げて、(序盤、中盤、終盤で攻め方を変えて)最高傑作だった」と、ストライク先行での投球を称えた。

 デビッド・オルティス氏も「彼は悪球を追いかけない打線と対決しているとわかっていた。だからストライクゾーンの両サイドを攻め続け、相手打線が強打できるようなど真ん中へは絶対に投げなかった。彼らの人生を惨めに見えるようにさせていたんだ」と唸った。

 デレク・ジーター氏も「異なる6つの球種でストライクを奪える投手が相手になると、どこから手を付けていいかわからないものだ。ベンチに座って、『よし、打席で直球を狙うぞ』てなっても、試合が進むにつれて(山本は)球種を変えていったから、打者は推測してそれが当たってくれと願うだけなんだ。かなりいい投球だったよ」と語った。

 プレーオフでの2試合連続完投は3試合連続のカート・シリング以来24年ぶり。12年総額3億2500万ドル(約495億円)の価値を証明する一夜だった。

(Full-Count編集部)

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