ド軍は実質“大谷個人軍”? 深刻すぎる主力の不調…目を疑う「.194&.576」

大谷はWS4試合で打率.400&3HR&出塁率.591の好成績
【MLB】Bジェイズ 6ー2 ドジャース(日本時間29日・ロサンゼルス)
ドジャースは28日(日本時間29日)、本拠地で行われたブルージェイズとのワールドシリーズ第4戦に2-6で敗戦。勝てば王手をかけられたが、シリーズ成績は2勝2敗のタイになった。大谷翔平投手は7回途中4失点で黒星を喫し、シリーズ初の無安打。もっとも、ワールドシリーズ全体では「大谷と大谷以外」の成績が明暗分かれる結果になっている。
大谷はシリーズ第1戦の7回にワールドシリーズ初アーチとなる2ランを放つと、第2戦の8回には右前打を運んだ。圧巻だったのは第3戦だ。第1打席で二塁打、3回の第2打席でシリーズ2号。さらに第3打席は適時二塁打、7回の第4打席は同点ソロを叩き込んだ。第5打席からは4打席連続で申告敬遠となり、第9打席は四球。全9打席連続で出塁となった。
投打同時出場した第4戦も初回に四球を選び、ワールドシリーズは11打席連続出塁を達成した。この日は快音が聞かれずに無安打だったものの、シリーズ全体では打率.400、3本塁打、出塁率.591、OPS1.724と圧倒的な数字を残している。一方で気がかりなのが、“大谷以外”の打線だ。
延長18回に及んだ熱戦に終止符を打ったフレディ・フリーマン内野手は打率.294、出塁率.429、OPS.958とさすがの数字を残しているが、大谷とフリーマン以外でOPS.800以上は皆無。大谷の成績を抜いたドジャース全体の打撃成績は打率.194(144打数28安打)、出塁率.278、OPS.576にとどまっている。
上位打線ではムーキー・ベッツ内野手が打率.158で0打点、トミー・エドマン内野手も打率.167&OPS.472。ポストシーズン全体を通じて絶不調で、大谷の“前”を打つ9番のアンディ・パヘス外野手も打率.067。泣いても笑っても、残りは最大で3試合。全員の復調が待たれる。
(Full-Count編集部)