山本由伸から見る“成功の秘訣” 貫くエースの生き様…謙虚な姿勢、口癖の「運が良い」

山本由伸の口癖は「運が良い」
幸運は自ら引き寄せる。ドジャースの山本由伸投手は30日(日本時間31日)、敵地でのワールドシリーズ第6戦に備え、前日練習を行った。キャッチボールやダッシュで最終調整を終えると、真剣な表情でダグアウトに戻った。
今シリーズは敵地での第2戦で9回1失点の完投勝利をマークした。チームは2勝3敗の成績でもう負けられないが、エースが第6戦に君臨。2連勝での2年連続でのワールドシリーズ制覇を狙う。
崖っぷちのマウンドに向かう背番号18は、日頃から丁寧な生活を心掛けている。オリックスには2016年ドラフト4位で入団。2024年に海を渡ると、2年後の今となってはドジャースの投手陣を牽引する存在となっている。
「運が良いんです、僕は。人生の分岐点で素敵な人に出会えているだけ。周りの方に感謝しかありません」
口癖のように「運が良い」と言う。29日(同30日)に行われた会見では「僕のこれまでの野球人生では、すごく良いタイミングで良いコーチに出会うなど、出会いにとても恵まれたと思っています。良いタイミングでたくさんの良いことを学んできたので、そういった経験が生きているのかなと思います」と胸中を明かしていた。
岡山・備前市で育ち、高校は宮崎・都城で鍛錬を積んだ。「昔から、野球を頑張るか、友達と遊ぶのが大好きでした。その2つが、自分の全てなんです」。笑顔を絶やさず、常に仲間を思う。「勝つと楽しい。究極はみんなが活躍して勝つこと。僕はそのために一生懸命、投げるだけです」。世界最高峰の舞台でも、勝利の女神は微笑んでくれる。
(真柴健 / Ken Mashiba)