“大谷対策”に怒り「MLBは廃止すべきだ」 重鎮記者がバッサリ…唱えた異論「嫌い」

スポルティコの重鎮記者「そんなものを見たくない」
ドジャース・大谷翔平投手の申告敬遠に重鎮記者が物申した。27日(日本時間28日)のワールドシリーズ第3戦。大谷は4打数4安打2本塁打の大暴れを見せると第5打席から4つの敬遠。第9打席もほぼ勝負されずに四球で歩かされた。米メディア「スポルティコ」のバリー・ブルーム氏は「MLBは申告敬遠を廃止すべきだ」という見出しで記事を公開し、持論を展開した。
大谷は初回の第1打席でシャーザーから二塁打を放つと、3回にはシリーズ2本目となる一発。第3打席は適時二塁打、第4打席は試合を振り出しに戻す豪快弾を叩き込んだ。4長打の大暴れを見せると、9回の第5打席では走者なし、アウトカウントも関係なく勝負を避けられた。
そこから4敬遠。試合は延長18回までもつれたが、大谷は5つの四球を選んだ。1試合4敬遠はワールドシリーズ新記録、4打席連続はポストシーズン史上初だった。また、ポストシーズンでの9出塁もメジャー新記録となった。
これに異議を唱えたのはMLB公式サイトでアリゾナキャンプ中の日本ハム時代の大谷に2度インタビューしているブルーム記者だ。「MLB最高峰の試合を観戦するためにそれほどの金額を支払っている人は、そんなものを見たくない。ファンは、地球上最高の選手と呼ばれる男がバットを振るのを見るために金を払っているのであって、一塁に歩くのを見るためではない」と敬遠に異議を唱えた。
「申告敬遠はもはやその有用性を失っている」とバッサリ。「野球では、オオタニであれ、ヤンキースで今季ア・リーグ記録となる36の敬遠を受けたアーロン・ジャッジであれ、最高の選手の手からバットを取り上げることができる。それは観客が望むものではないし、本質的に公平とは言えない」と綴った。
さらに、バリー・ボンズやベーブ・ルースらにも言及。「あの頃も嫌いだったし、今でも嫌いだ。最高の打者には打たせてほしい」とコメントしていた。
(Full-Count編集部)