運命の第7戦は「先発有力」 世界一連覇を握る投手・大谷翔平の起用法

ロバーツ監督「先発でいくかリリーフで出るか。もう少しで結論が出る」
逆王手をかけたドジャースは歓喜にわいていた。縦長のビジタークラブハウスは報道陣でごった返していたが、大谷翔平投手は最後まで姿を見せなかった。連日の激戦で別室で治療を受けたのだろうか。クラブハウスを閉める直前。「ショウヘイはもう帰ったよ」。広報担当者はこう説明したが、これが嘘なのは明らかだった。
運命の第7戦。ロバーツ監督は先発投手について明言しなかったが、大谷がマウンドに上がることは認めた。「先発でいくか、リリーフで出るか。どちらに気持ちがあるのかを探っているところだ。もう少しで結論が出る」。指揮官は会見で言葉を濁したが、現行のルール上では救援登板から指名打者には戻れない。やはり「1番・投手」で投打同時出場することが有力だ。
前回28日(同29日)の第4戦では7回途中93球。中3日を空けての登板となる。この日の試合前には右翼付近で強めのキャッチボール。カーブ、スプリットなど変化球を交ぜて投球するなど、状態は悪そうに見えなかった。
第4戦後の記者会見。「チームが必要とする場面があれば投手として準備を進めていくか?」と問われ、「もちろん全試合、必要であれば準備したい。いつでも行けるようには準備したいと思っています」ときっぱり言い切っていた。チームを勝たせるための二刀流。第7戦はまさに真価の見せ所となる。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)