大谷KOでよぎった“悪夢” 思い出される8年前の悲劇…ド軍指揮官にLA記者辛辣「何を学んだか」

ダルビッシュ有が打ち込まれた2017年の悪夢
【MLB】ドジャース 5ー4 Bジェイズ(日本時間2日・トロント)
日本人投手に起きた過去の悪夢がよぎる場面だった。ドジャースの大谷翔平投手は1日(日本時間2日)、ブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦に「1番・投手」で投打同時出場。中3日での登板となったが、3回に痛恨の先制3ランを浴びて無念の降板。8年前のワールドシリーズで起きた同じ失敗が繰り返されるか、一時は不穏な空気が漂っていた。
大谷は初回から先頭のスプリンガーの中前打で出塁させるなど本調子ではなく、2回は無死一、二塁のピンチを招くも、なんとか無失点で切り抜けた。しかし3回無死一、三塁。ビシェットに甘く入ったスライダーを捉えられ、バックスクリーン左に運ばれる痛恨の先制3ラン。マウンド上でがっくりと肩を落とし、両膝に手をついた。3回途中5安打3失点で無念の降板となった。
この場面について、2017年のワールドシリーズを思い出す声も。ドジャースはアストロズとのワールドシリーズ第7戦でダルビッシュを先発として送り込むが、初回にいきなり2失点。結局は1回2/3、被安打3、5失点で降板し、序盤の失点が響いたドジャースは1-5で敗れた。その時もデーブ・ロバーツ監督が指揮していた。
地元放送局「NBCスポーツ・ロサンゼルス」でレポーターを務めるマイケル・J・デュアルテ氏は自身のX(旧ツイッター)に「2017年アストロズとの(ワールドシリーズ)7戦を采配して何を学んだか、試合前デーブ・ロバーツに質問をした。イニング間ユウ・ダルビッシュを引っ張りすぎた時のことだ」と書き込み、不調の先発を続投させて敗れた当時の失敗が繰り返されたと指摘。「彼は、もっと切迫感をもって采配することを学んだと回答した。しかし、今晩また同じことを繰り返した。信じられない」と嘆いた。
だが、ドジャースは終盤に同点に追いつくと、山本由伸投手の好投もあって延長を制してワールドシリーズ連覇を達成。超人的な活躍を見せたもう1人の日本人エースが、嫌な流れを全て断ち切ってみせた。
(Full-Count編集部)